ブームが来た!?いや、来る前に冷めてる?焼売姉妹って、何者?
⼈気の飲み屋がひしめく裏なんばのとあるビルの4Fで、毎週⽔曜⽇に夜な夜な活動してる姉妹がいるんです。「毎週会いに⾏ける中年アイドル」と、どこかで聞いたことのあるフレーズをパロって吹聴したり、「私らは、地上4Fの地下アイドル」とか上⼿いこと⾃称したり、とにかく⾃由気ままに活動してるのが、焼売姉妹。ブームが来てるのか、ずっと下⽕なのか、先の⾒えない今の時代でアングラポジションを謳歌する、そんな彼⼥たちを取材してきました。先に⾔っておきますが、彼⼥たちはリアル姉妹じゃありません。いわゆる、ビジネス姉妹です。
焼売でひと儲けするためにはじまった、野望に満ちたストーリー。
なぜ焼売で、どうして焼売姉妹なのか、みんな気になりますよね?まずは、彼⼥たちの結成秘話から伝えておこうと思います。ことの発端は、堀江にある割烹料理店『⼭茶花』の焼売に出会ったから。そのモーレツなおいしさにノックアウトされた姉妹の⻑⼥めぐは、 「このおいしさをたくさんの⼈に伝えたい(ひと儲けしたい!)」と、たくらみます。屈託のない笑顔と⼈好きな性格を武器に、「レシピ教えてよー♡」のおねだり攻撃がはじまり、気がつけばレシピ丸パクりでの販売を了承してもらう展開に(笑)。
とは⾔え、ただ販売するだけでは芸がない。そこで閃いたのが、販売を後押しするためのマスコットガールだったのです。『⼭茶花』の焼売を⾷べてから、⻑⼥めぐの頭の中には『焼売姉妹』という⾔葉がリフレインしていたそうで、名前は即決。友⼈の次⼥まなみ、三⼥このはを半ば強引に誘い込み、『焼売姉妹』というマスコットガール(と⾔うかマスコット中年ガール)が誕⽣しました。
しかし、「さぁ、これから焼売でひと儲けだ!」と野望を抱いてる最中に起こったのが、コロナ。いきなり出⿐をくじかれる展開でしたが、焼売弁当を販売するなど、コロナで意気消沈した街に⾄福の時間を届けながら、現在へと⾄ったというわけです。味わった⼈は声を揃えて「おいしい!」と⾔うみたいだけど、レシピ丸パクりだとはもちろん知りません。まぁ、それもご愛敬?ということで(笑)。ちなみに彼⼥たち、百貨店の物産展への出店も狙ってるとのこと。⾮常に図々しいけど、近そうで遠い?遠そうで近い?野望に向けて、今はまだまだ序章という感じです。
それでは姉妹を紹介!まずは、ぶりっこ嘘笑い担当の⻑⼥めぐ。
焼売姉妹の⽣みの親、⻑⼥めぐです。焼売のレシピを丸パクりしたエピソードでも分かるように、⼈の懐にスルッと⼊れちゃうほどの⼈たらし。でも、誰からも憎まれない妖精のような⼈物。焼売姉妹の活動では司令塔になるものの、「私はお酒を飲むのが仕事で〜す」と、常に♡マーク付きの⾔葉づかい。⼈をその気にさせちゃうのが上⼿いと⾔うか、持って⽣まれた才能を悪気もなく発揮しているのです。夜が深まると常にアルコールエナジーが注⼊されているので、セクシートークもいけちゃいます。
次⼥まなみは、セクシー勘違い担当として奮闘中。
⻑⼥と三⼥に挟まれる中間管理職的な⽴場で緩衝材になりつつも、セクシー&お⾊気担当として奮闘するのが、次⼥まなみ。だいたい胸元チラリ系の⾐装をまとっているが、まったく⽬のやり場に困らない。網タイツで挑発するが、誰も⾒てない。セクシー不発がまるで伝統芸能のような彼⼥ですが、そのピュアさ加減にハマっているファンも多数いるんです。そう、次⼥まなみのセクシーとは、まさに虚構。まさにフェイク。実は鉄のパンツを穿いてるほど、ガードもハードルも⾼めなのが、まなみです。
癖すご調⼦乗り担当の三⼥このはは、⼝から⽣まれた⼥。
トリを飾るのが、⼀⾒するとカルチャー⼥⼦的な⾹りを振りまく三⼥このは。そんなフワッとした⾒た⽬とは裏腹に、沈着冷静&なんでもハッキリ⾔っちゃう性格で、焼売姉妹のフィクサー的存在なのです。⾃由気ままに酔う⻑⼥と、中⾝が伴わないままセクシー武装した次⼥を操り、焼売姉妹の未来を憂いながら⾝の丈にあった道筋へとコントロール。あれ、意外とまとも?と思うかもしれないけど、シャッターチャンスで⽩眼をむきすぎたり、カルチャーの造詣が深すぎたり、喋り上⼿すぎたり、やっぱり癖がスゴイんです。
焼売を売りまくりたいのは分かったけど、どこ⽬指してんの?
レシピ丸パクりの焼売でひと儲けをたくらみ、焼売弁当を販売してるってとこまでは話しましたが、結局はよく分からないよね?でも、怖いもの⾒たさで、ちょっと会ってみたくなったよね?「毎週会いに⾏ける中年アイドル」というフレーズの通り、彼⼥たちには裏なんばの『tidepool』って店で会えるんです。毎週⽔曜⽇の20時〜23時まで、バーを営業しながら焼売の普及活動を懸命(かどうかは分からないけど)に⾏ってます。
ただし、焼売をつまみながらしっぽり飲む、というのは無理!いきなり内輪モメがはじ まったり、次⼥まなみのこじれた恋愛未遂トークを聞かされたり、そんなトークを三⼥このはが⼀⼑両断したり、普通のバーじゃないんです。常に劇場型というか、中途半端なドラマを⾒てるよりかは楽しい⼈間模様が、完全にカオスってます。ちなみに⻑⼥めぐは、ずっとカウンターに座って飲んでるので、タイミングが良ければ隣の席が空いてるかも?
「いや、それってただのスナックやん!」と⾔いたくなるけど、あくまでも⽬的は焼売の普及。そのためにお酒というツールを駆使し、異質な空間を揃えた、彼⼥たちならではのプロモーションなのです。焼売を⾷べたい⼈、姉妹に会いたい⼈、カオスを味わいたい強者は、ぜひどうぞ。
これが、焼売姉妹の求⼼⼒?なぜだか、強⼒な援軍が存在する。
超マイナーだし、アングラだし、知名度なんか全然ないのに、救いの⼿を差し伸べると⾔ うか、サポートする⼈たちがスゴイんです。現在、テーマソングを作成中らしいんですが、そのメンツがとにかく錚々たる⽅々。ロックボーカリストとしての歌声とパフォーマンス でオーディエンスを魅了するK妙R太郎さんをはじめ、名前はちょっと出せないけど、関⻄が誇る⾳楽ユニットの⽅などなど、何で?どうして?と⾔いたくなる⽅々がバックアップ してます。これが焼売姉妹の求⼼⼒なのか、ホントに謎が深まるばかりです。
K妙R太郎さんが⾔うには、「焼売姉妹って、まず⾔葉の語呂がイイでしょ。漢字四⽂字の並びもイイし、3⼈という設定も。焼売が3個500円だから、焼売姉妹の価値って今はそれくらいだけど、キャラもあるし、売れる条件は揃ってると思うんですよねー」と、まさかの売れますよ宣⾔。これは、今後ますます注⽬しちゃってもいいんじゃないでしょうか!?
最後に、⻑⼥めぐの⼤きな野望を聞いてください。
「焼売姉妹の次は、エビ焼売姉妹がデビューします!そして、K妙さんを巻き込んだ餃⼦ブラザーも、デビューの⽇を待ちわびてます!そう、私たちは飲茶坂(ヤムチャザカ)ファミリー!いろいろある世の中だけど、みんなの⼼の隙間をフーフーして温めてあげるからね♡」。
果たしてブームは来るのか、来る前に冷めるのか!?焼売姉妹をはじめとする飲茶坂ファミリーの動向を、好奇の⽬で⾒守ってあげてください。何が起きても不思議じゃない世の中だから、ひょっとすればハネる可能性は、誰にだって秘めてますからね。
焼売姉妹
レシピ丸パクりの焼売でひと儲けを画策し、夜な夜な普及活動を⾏う姉妹トリオ。裏なんばにある『tidepool』で、毎週⽔曜⽇の20時〜23時にワチャワチャしながら活動中。
tidepool
⼤阪府⼤阪市中央区千⽇前4-19 池梅ビル4F 問い合わせはインスタのDMにて
※焼売姉妹は⽔曜⽇のみ。それ以外は通常のバー営業。