実はふたりとも裏方気質? アジアの情緒を刻むrajabrookeと新鋭ブランド・Mrs.MINEが、協働して動き始めたワケ。
ブランドの事務所兼ブティックという形態だからこそ、伝えられることがある。

改めて、牛田さんと<rajabrooke>、ハリアについても説明してもらえますか?
牛田:僕は、先輩に呼んでもらって<A.D.S.R.>に入って、そこから独立してブランドを始めて8年目になりました。実は僕も「こいつ辞めるから」って先輩に背中を押してもらった形で。ブランドを始めるとき、それこそ何をやるか決めてなかったんですけど、自分らしさについて考えました。僕は東京生まれだけど、12歳まで東南アジアに住んでて、その経験は他と被らないかなとコンセプトを組み立てていきました。
常國:ハリアを開いたのって、いつごろでしたっけ?
牛田:2021年くらいかな。それまでは事務所を設けるお金もなくて、宗太くんが「うちの事務所に出入りしなよ」と誘ってくれて、代わりに店頭の仕事を手伝ったりしてた。そこからようやく自分の事務所を借りれることになって。事務所なんだけど、東南アジアをイメージして壁を塗ったりしてたら「人を呼びたい」ってなったんよね。これは耕平さんから聞いた「ジムショッピング」がヒントになってる。
常國:えっ、それは俺聞いたことないっす。
牛田:<THE UNION>の事務所にも、結構お客さんとか友達が来るでしょ? それで「これ欲しい」って直接買ってくのを、ジムショッピングと言ってて。だから、ハリアも買い物はできるけど、あくまでブランドの拠点。買い物もできるオフィスっていうのを軸にしてる。


お客さんが入ってきたら、どんな感じで接客するんですか?
牛田:僕らはあんまりスタイルの提案をしないようにしています。「これにはこれを合わせたらいいですよ」みたいなのは、僕の服を取り扱ってくれてるショップさんがやってくれていることなので。逆に僕らは、当たり前だけど商品の説明はいくらでもできます。作り手と直接話せる、事務所で買い物できるというのは、そういうのが面白さなんじゃないかなと思って。だから、こうやってテーブルを置いてお茶を出したりしてるんです。
常國:提案ではなく、あくまで説明に徹してる感じですよね。
牛田:「ここは、こういう意図でこうしたんですよ」とか自然に喋っちゃう。あんまり細部の話になると、事務所って知らないお客さんからは「お兄さんが作ったんすか?」って聞かれるときもあります。「本社ってどこなんですか?」「ここなんですよ」というやりとりとか(笑)

常國:お客さんがいないときは反省会もやってますよね(笑)
牛田:あんまりしゃべり過ぎると「どんだけ自分の作ったもの好きやねん」って自分でもツッコミたくなるから(笑)。やっぱり接客ってむずいんですよ。常くんはキャラが立ってて人気者だから、しゃべってたらそれでお客さんも喜んじゃう。
常國:いや、それは言い過ぎっす!(笑)
牛田:常くんがいないときに若い子が来たら「ごめんね、今日いないんだよね」とか言ってる(笑)。僕は普段クールにかっこつけちゃうから、<Mrs.MINE>を入れてからは空気が明るくなったと感じています。


牛田
rajabrookeデザイナー。東京出身。2019年にブランドを立ち上げ、マレーシアなどで暮らした経験と、日本の風土を融合させたものづくりに取り組んでいる。スポーツやアウトドアの機能性を土台に、刺繍やグラフィックで異国感を差し込む作風が特徴。ブランド名はマレーシアの国蝶に由来。北堀江の拠点『Mansion Butik HALIA』も運営する。
Instagram: @rajabrooke_asia
Instagram: @mansion.butik.halia.osaka
https://rajabrooke.com/

常國 文聖
Mrs.MINEデザイナー。島根出身。専門学校への進学を機に大阪へ。<Supreme>、<THE UNION>などを経て、自身のブランドを2025年10月からスタート。公式Instagramでは、プロダクトのビジュアルや制作断片を中心に発信。関西発ブランドの新たな担い手として注目されている。
Instagram: @mrsmineclub
https://mrsmineclub.co/