古着を生まれ変わらせて、新たな世界観を広げていくブランド<Chinatsu Aoyama>。デザイナーの青山千夏さんのもとから旅立つ、1点ものたちが見せてくれる景色とは。
夢の1つが叶い、ロサンゼルスの『フレッド・シーガル』でもアイテムが展開中。次の夢はヨーロッパ進出と…。
母体となる『森』は“USEDを拡張する”と掲げてますし、<Chinatsu Aoyama>もアップサイクルをカタチにしてる中で、青山さんが今後取り組んでいいきたいプロジェクトなどはあるんですか?
<Chinatsu Aoyama>はまだまだ発展途上中のブランドですが、最近はいろんなコラボのお話もいただけるようになってきました。昨年はアパレルメーカーのJUN社さんに声をかけていただき、同社のブランド<リアッシュ>が『森』のリサークルスタジオと提携することになり、循環型ファッションプロジェクトとして<Chinatsu Aoyama>ともコラボさせてもらってます。まだ詳細は言えませんが、今年はさらに別の某ブランドとのコラボも決まってて、めちゃワクワクするプロジェクトがいっぱいなんです。
古着だけでなく、新品アイテムもアップサイクルしていくと。
シーズンごとにアイテムが消費されるんじゃなくて、新品アイテムもアップサイクルで生まれ変わらせてリセールする。今までは古着だけでしたが、そういう取り組みもいいなと思ってます。お客さんたちにも新しい視点や感性で服を手に取ってもらえますし、私自身にとっても服作りの幅が広がって、これまでとは違うアイデアが降ってくるんです。新品と古着の組み合わせはなかなか難しかったりもしますが、新しい命を吹き込めるのは素敵だなと。プロジェクトのパートナーさんたちも「こんな風に生まれ変わるんだ!」と喜んでもらえてるので、その感覚をお客さんたちにも味わってもらえたらと思ってます。
これから服作りの領域がどんどん拡張していきそう!<Chinatsu Aoyama>のブランドとしてはどうですか?
昨年にロサンゼルスのショップにアイテムを置いてもらえることになったので、今年はヨーロッパにも進出するのが目標!
ロサンゼルスのショップって、『フレッド・シーガル』ですよね!?それ、めちゃくちゃすごいと思うんですが、どんな経緯で決まったんですか?
アメリカに買い付けに行ったことでめちゃ刺激を受けましたし、あっちはリメイクやアップサイクルが日本よりも進んでいるので、<Chinatsu Aoyama>もいつか現地で発信したいと思ってたんです。『フレッド・シーガル』はアメリカで感銘を受けたショップの1つだったから、置いてもらえるように一昨年から計画してて、現地の日本人エージェントの方にお願いして売り込んでもらってました。
でも、そんな簡単に成功しないですよね。『フレッド・シーガル』はロサンゼルスのセレクトショップのパイオニア的なショップだし、売り込みも世界中からあるはず。もちろん<Chinatsu Aoyama>がイケてるブランドだったとしても、ハードルは高いんじゃないかなと。何か作戦を練ってたんですか?
まずはエージェントの方の家で、<Chinatsu Aoyama>のアメリカ進出に向けたローンチパーティーを開いてもらいました。スタイリストさんやファッション関係者を招いてアイテムをお披露目して、そこからローズボウルのマーケットに3ヶ月くらい出店してたんです。そして、『フレッド・シーガル』に繋げていく感じで。
現地での認知度を広げたり、少しずつ販売の実績を積み上げていったんですね。まぁそれにしても、すごいですが!
実質、半年ほどかけてようやく取り扱ってもらえることができました。2023年12月7日から期間限定ではありますが、夢が1つ叶ったなと。
その報告を受けた時は、やっぱり…。
もう、めちゃ興奮しました!昨年叶えたい夢として抱いてたけど、想像もしてなかったので。報告を受けた時はたまたま買い付け中でアメリカにいたから、直接『フレッド・シーガル』のオーナーさんにも挨拶に行ったんです。色々お話しして「これから置いていただくので、よろしくお願いします!」と伝えたら、「全然いいよー!よろしくねー!」みたいな感じで(笑)
そんなフランクな感じとは(笑)
それにもびっくりしましたね(笑)。でも、『フレッド・シーガル』にもリメイクアイテムは色々あって、私のしてるアップサイクルや想いにすごく共感もしてもらえたので、ほんと最高の瞬間でしたね。
2023年に夢の1つが叶ったってことは、2024年はどんな夢を抱いてるんですか?ヨーロッパに進出したいという話もありましたし。
ちょっと欲張りですが、『フレッド・シーガル』をきっかけに、ロサンゼルスの『ドーバーストリートマーケット』でも<Chinatsu Aoyama>を置いてもらいたい!そして、もちろんヨーロッパ進出も今年の夢です!ヨーロッパはアメリカとはまた別の感性がありますし、おしゃれな人も多い。しかもアップサイクルがさらに進んでる地でもあるので、パリやロンドンからも発信できたらなと思ってます。そのためにも<Chinatsu Aoyama>のアイテムを待ってくれてるお客さんのために、服作りと向き合っていきたいですね。
夢に欲張りなのって、めちゃいいことだと思いますよ!これからも<Chinatsu Aoyama>のファンはどんどん増えていきそうですが、直近でのポップアップやソロエキシビジョンの予定があれば教えてください。
2月2日から2月4日まで、大阪でソロエキシビジョンをします!大阪では初めての開催になるので、楽しみにしていただければと。アイテム制作も佳境で今回もすごく追い込まれてますが、素敵な出会いをお届けできたらなと思ってます!
それはめちゃ楽しみにです。ちなみにちょっと気になってことがあるので、この話についても聞かせてもらえればなと。<Chinatsu Aoyama>のブランドカラーもそうですし、今日のファッションも含めて、なんとなく青のイメージがあるんですが、何か理由があるんですか?先ほど手に取ってもらった糸も青でしたし。
昔から青が好きなんです…。
そこには何か理由があったりとか?名前にも青が入ってますもんね。
えっ!?言わないとダメですか…(笑)
無理にとは言いませんが…、もし聞かせてもらえるなら!!
実は、昔からの“推し”の色なんです…。
誰ですかね!?
関ジャニ∞の安田君です!!小学生の時からのファンで、その頃から青が好きになって、今でも無意識のうちに青を選ぶようになっていて。
なるほど!ってことは、<Chinatsu Aoyama>で関ジャニ∞の衣装を作れる可能性もあるじゃないですか!?
はい…。実は、関ジャニ∞の衣装を作るのも、私個人の密かな夢でもあるんです…。
ライブとかのステージ衣装なら、なおさらマッチしそうですよ!しかも、メンズ用もいつか作りたいと言ってたから、どっちも叶えることができる!どこかの誰かがこの記事を読んで、繋がっていくかもしれない!
ほんとですね。映える系の服作りは得意だし、もしメロウ加工を施したステージ衣装とか作れたとしたら………。もうやばすぎます!!!ほんと…、それはやばすぎですよ!!!
<青山さんのお気に入りのお店>
Curry GAGA(住所非公開)
アメ村にある住所非公開で完全紹介制のカレー&スナックのお店。友だちが働いてて、飲みに行く時の1軒目は大体ここ。スパイスカレーも絶品なんです!
CopyArt Collective(大阪市中央区西心斎橋)
アメ村の三角公園のすぐ近くにある、いろんな古着や家具、雑貨などがセレクトされたショップ。私が最近引っ越したばかりなので家具選びによく通ってますし、「ここに行けば絶対何かある!」と言えるくらい素敵なセレクトなんです。
<INFORMAION>
Chinatsu Aoyama Solo exhibition in OSAKA
日程: 2024年2月2日(金)〜2月4日(土)
場所: 大阪府大阪市西区靱本町1-9-18 布亀ビル7F
2月2日 レセプション
2月3日 11:00〜20:00
2月4日 11:00〜16:00
※整理券の配布は予定していませんが、混雑時は入場制限する可能性があります。2月4日も商品追加予定ですが、少なくなり次第予定より早く終了する場合もあります。
青山 千夏
アップサイクルブランド<Chinatsu Aoyama>のディレクター&デザイナー。『THE TINY SHOP by MORI』の買い付けやオリジナルアイテムの企画・デザインなども担当。高校卒業後、幼い頃から憧れていた『SUPER SPINNS』で販売員のキャリアをスタートさせ、『森』を経て現職に。メロウ加工を施した愛らしい世界観の<Chinatsu Aoyama>は、同世代の女性を中心に圧倒的な支持を集め、ブランドコラボやロサンゼルスの『フレッド・シーガル』でも展開されている。パーソナルカラーは、推しの色でもある青。
Instagram:@chinatsu_aoyama/
Instagram:@the.tiny.shop.bymori
https://mori-store.net/