その人の思いを丸ごと帽子に込めて。大阪発の帽子ブランド<ブッチャー>の月田翔子さんが秘めたモノづくりへのひたむきなスタイル。


今後はファッションブランドとしてではなく、帽子専門のアーティストとしての活動を軸にしたい。音楽関係のアーティストや<MIHARA YASUHIRO>さんとのコラボも実現させたいです。

ブランドとしての今後の展望を教えてください。

もう叶わないけど、ずっとRIP SLYMEさんが好きだったから、楽曲で被ってもらえる帽子を作りたかったなぁ……。もともと劇団四季さんの舞台衣装から始まったんで、舞台で使える特別な帽子を作りたいという思いが強いんです。音楽が好きなので、アーティストを絡めたモノづくりができたら嬉しいですね。

「RIP SLYMEが好きすぎて、こっそり彼らに被ってもらう帽子を考えたりしてました」と月田さん。

あと、さっき話した2人のキーパーソンに加えて、いつも私に重要な気付きを与えてくれるのが旦那さんなんです。だから、彼にダサいって思われたら辞め時かなって思っていて、それまではがんばっていきたいですね。目指すは、ファッションというより、帽子作りのアーティストとして活動していくこと。オリジナル商品も作っているけど、私はそれをボディ遣いしてもらっていいと思っていて、<ブッチャー>のボディを活かして色んな方とコラボレーションしたいんです。一般的なアパレルブランドにならないよう、今後は春、夏、秋、冬のリリースもあえて時期をずらそうと思っていて。個展を開いて作品としてお披露目するのもいいなと考えています。

コラボしたい人たくさんいるんじゃないですか?使い古したアーティストのグッズを集めて、新しいツアーグッズに生まれ変わらせるのもおもしろそう。

それこそアーティストのツアーで回収したらいいですよね。最後に、夢のまた夢かもしれないけど、せっかくだから言っておきます。1番の願いは、自分も以前働いていた<MIHARA YASUHIRO>さんとコラボレーションすること。コレクションブランドだけどスタッフとデザイナーさんの距離がすごく近くて、デザイナーさんから直接今シーズンの服の特徴とかが聞けるんですよ。三原さんは人に対する垣根がないのかすごくフランクで、アルバイトから入ったスタッフの意見にもきちんと耳を傾けてくれて、その姿勢がすごくカッコよかったんです。解体して再構築という技法は、<MIHARA YASUHIRO>さんで働きながら学んだことでもあるので、何かのきっかけで三原さんの目に止まったら嬉しいなと。いつか実現できるようにがんばります。


<月田さんのお気に入りスポット>

WHY KNOT(大阪市北区中崎西)
おもしろくて頼れるお兄ちゃん的存在のノブさんのお店。環境に優しい雑貨がたくさん揃っていて、コーヒーを飲むこともできます。初めてのポップアップもこちらでさせてもらいました。

ハンバーガーのオクノ(大阪市浪速区元町)
元吉本の芸人さんが店主をしているハンバーガー屋。もともと店主さんと知り合いで、偶然アトリエの1階に入居されているのでよく行きます。ハンバーガーもめっちゃおいしいです!

EK COFFEE(大阪市浪速区元町)
最近オープンしたばかりのコーヒースタンド。店主の池ちゃんは友人で、ワンちゃんと一緒に入店OKなのも嬉しいポイントです。

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Profile

月田 翔子

大阪・富田林市出身。2016年にスタートした帽子ブランド<ブッチャー>のデザイナー。パターンや製法などはすべてオリジナルで、ポップアップを中心にネットでの販売も行う。最近は、思い入れのある洋服をその人にぴったりの帽子へとアップサイクルする「フクカラボウシ」の活動で注目を集める。ブランド名は、愛犬のフレンチブルドッグ“ブッチャー”から。

https://bucher.fashionstore.jp/

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