僕らはずっと子どもみたいな感覚で生きている。古着と雑貨を扱うちょっぴりアダルト(?!)なショップ、大阪・中崎町の『YAMASTORE』ってどんな店?
目指すは大人のためのおもちゃ屋さん。お店を通して自分の所有欲を満たしているような、子どもみたいな感覚を常に持ち合わせています。
ディスプレイは河田さんがご担当されているんですよね。こだわりを教えてください。
河田:商品をいかに魅力的に見せるかという点にこだわっています。これをこっちに置いたらかわいい、これとこれを入れ替えた方がバランスがいいとか、ベストなディスプレイを常に追求しています。買い付けの時も同じで、「これはあの棚に置こう」とか「あのオブジェの隣に並べよう」とか、そこまで考えながら買うこともあって。今は小上がりっぽい空間を作って、そこをショーケースみたいに活用しています。色んなものをごちゃ混ぜに置いてる店なので、リサイクルショップみたいにならないよう、見せ方にはかなり気を遣っていますね。
いつも素敵なディスプレイやなぁと見惚れてしまいます。
河田:ありがとうございます。「これって商品じゃないですよね?」って聞かれることもあるんですけど、れっきとした商品なんで、「家に置いたら楽しくなりそう」くらいの感じで気軽に取り入れてほしいです。
大吉:自分のコレクションを見せびらかしてると思われてるやん。
河田:しっかり売ってますんでね(笑)
個人的にコレクションしているものはありますか?
河田:僕にとってのコレクションはお店の商品だから、自分もテンションが上がるものをここで所有しておきたいんです。もしかすると子どもにとってのおもちゃみたいな感覚なのかもしれません。『YAMASTORE』を通して自分の所有欲を満たしてる感じ。もちろん自宅で集めているアイテムもあるけど、アメリカで買い付けたお気に入りのものは、よっぽどのことがない限り店頭に出すようにしています。
大吉:そうやなぁ。みんなの代わりに買い物して、それを見てもらって、気に入ったら買ってもらって満足してる。僕はデザインの参考にっていうのもあるけど、カッコいいなと思ったパッケージは結構集めていて。事務所にも大量にあるけど全然捨てられないんです。
『YAMASTORE』のコレクション展とかやったらおもしろそうですね。2人の集めているプロダクトに興味がある人って多いと思うのでぜひやってほしいです。これからお店で集めていきたいアイテムはありますか?
大吉:どこの誰が描いたんやっていうアートですね。何で出回ってるんか考えてしまうような、意図もわかんなくて謎が多いもの。
河田:顔も名前もわからない誰かが作っている名も無きプロダクトって仕入れること多いよな。どこかの家族がおばあちゃんの誕生日に作ったTシャツとか、小学生が図工の時間に作ったであろうユニークなオブジェとか。
大吉:他の店ではあまり見ないから、そこをピックするのはうちの特色の1つかもしれません。手を再現したオブジェとかも見つけたら買ってる気がする。
河田:あとは、そこにあるだけで違和感のあるものかな。鉛筆とかゴルフボールとか、日常で目にするものを巨大化したアイテムってなぜか惹かれるんです。でっかいだけで違和感が出るから不思議。謎が多いものが好きとかでっかいものが好きとか、僕らはずっと子どもみたいな感覚で生きているのかもしれないです。
大吉:目指すところは大人のおもちゃ屋さん、アダルトなエンタメショップです。
河田:もちろん変な意味じゃなくてね(笑)。眺めているだけでワクワクするような空間を作っていきたいです。
最後になりますが、これからやりたいことやお知らせはありますか?
河田:ポップアップをたくさんやりたいです。色んな土地の人に会えて、その土地のおいしいものが食べられるのがめっちゃ楽しくて。今後は色んなところに行きたいなぁと思っています。
大吉:告知になるんですが、5月20日(土)に中崎町の『NOON+CAFE』で仲良しのブランド<AWA>との合同パーティーを開催します。僕らと<AWA>がほぼ同じタイミングで10周年を迎えるので、お世話になった人たちを呼べるイベントができたらなと思っていて。DJにライブ、フード、グッズの販売などラインナップも豪華です。
河田:きっと楽しんでもらえるイベントになるはず!お時間があれば足を運んでもらえたら嬉しいです。
<大吉さん&河田さんのお気に入りスポット>
コーナンPRO WORK&TOOL 本庄西店(大阪市北区本庄西)
よくDIYをするので、近所の『コーナン』にはかなり助けられています。たくさんのアイテムを眺めていると、「こんなのも作れそう」とインスピレーションが湧くことも。
カンティーナ・リマ(大阪市北区浮田)
僕らのお気に入りのメキシコ料理屋さん。何を食べてもおいしいですが、初めての人はタコスからどうぞ。
大吉 純一
1984年生まれ。大阪自発のブランド<AIRR>と<DMC>のディレクター。最近は大工にハマっており、『コーナン』に行くことが楽しくて堪らないそう。カッコいいパッケージをコレクションするのが好き。
河田 達矢
1988年生まれ。高校生の頃からアメリカ村に通う古着好き。『YAMASTORE』では主に接客とディスプレイを担当。石を生かしたユニークなプロダクトやアクリル素材のオブジェなどに心惹かれるそう。
YAMASTORE
住所: 大阪市北区中崎2-2-2
電話: 06-6136-3211
営業時間: 13:00〜20:00、土日祝12:00〜20:00
休日: 不定休