『モンゴリ道中膝栗毛USA 2022』のPOP UPが9月17日(土)からスタート!前代未聞?の企みを実現させた3人に、買い付けの裏話やアツい想いを聞きました!
インスタもたくさんの人が見てくれてて、「ロードムービーみたい!」とか「アメリカに行った気分になる!」とか、帰って来てからもめちゃ言われます。
晴れて3年ぶりのアメリカ買い付けツアーが始まったわけですが、どの辺りを回ったんですか?
山本:安藤が古着屋時代に買い付けに行ってたので、ルートなどは全て任せてたんです。
安藤:LAからサクラメント、サンフランシスコ、サンディエゴを回って、またLAに戻って来るルートでした。このルートは山本と初めて買い付けに行った時と同じなんです。3年ぶりってことで、もう一度そのルートを辿りたいと思って。
実際3年ぶりともなると、買い付け事情なども変わってました?
安藤:だいぶ変わってましたね。モノがなくなってるし、値段も上がってる。為替の状況もあるので、想像してたよりも苦労しました。
山本:イージーではなかったですね。
現地の人も古着の価値を理解し始めてるって聞きますし。
安藤:スリフトで買ったものをインスタとかにアップして売ることが、現地でもポピュラーになってますからね。SNSが普及したおかけで何が価値のあるモノかもすぐ分かる状況だし、とにかくライバルが多いんですよ。スリフトは誰でも入れる上、僕ら日本人が行くと為替の影響もあって、現地の人と同じような感覚ではなかなか買えなくて。1ドル100円で考えてた時の1.4倍だし、物価は1.5倍くらいになってる。肌感覚で言えば、2倍くらいになってるなと。
確かに、今の為替だとなかなか大変ですよね。でも、そういった現地の状況含めて『モンゴリ道中膝栗毛USA 2022』としてインスタでいろいろ発信されてました。これはあくまでも僕の主観なんですが、スポンサードされたことで買い付けがエンタメ化したと言うか、ドキュメンタリーな側面もできたのかなと。
山本:知り合いにも「スポンサーを付けて買い付けに行ってくる!」と言ってたんですが、みんな「何それ!?」って(笑)。インスタもたくさんの人が見てくれてて、「ロードムービーみたい!」とか「アメリカに行った気分になる!」とか、帰って来てからもめちゃ言われますね。
まさに、モンゴリ道中膝栗毛そのものですね。
山本:今までは買い付けがメインなので意図的に景色を撮ったりすることもなかったけど、今回はそこを意識してると見せたい景色がどんどんあふれてくる感じでした。帰って来てインスタのストーリーを見返してたんですけど、「これは何回も見れるな」って思えるほど。
大町:ハイウェイ走りながらインスタライブもしてたけど、質問に答えたり答えへんかったりするのも、2人の空気感が出てておもろかった。「いや、答えへんのかい!?」って。
おば膝をすごく懐かしく感じましたよ(笑)
山本:イメージはその感じですね。時差もあるからどのタイミングでインスタライブするか考えてたんですけど、結果的にはそこまでできずで…。
大町:特に告知もなくいきなり始まってたもんね。僕も全部見れてないし。
安藤:残すこともできたんですけど、あまりにも生々しすぎて(笑)
大町:夜勤中の友だちも見てくれてたもんな(笑)
山本:ワカサですね。
大町:そうそう、「ワカサって誰?」と思ったし、夜勤してるって言うてたから仕事中に見てるんかいって(笑)
山本:うちの第1号のお客さんなんですよ。
アメリカにいるのに超ローカルな話が出てくるのも、2人らしいですね(笑)。途中に車のアクシデントもありましたよね?
安藤:3日目の朝でしたね、あのアクシデントは。前日からメーターパネルに注意マークが出てたんです。でも、日本とは違うからよく分からないままにしてたんですけど、翌日の朝にヤバいってことが発覚して…。山本が毎朝モンスターを買うのが恒例だったので、いつものようにガソスタに寄ったんですよ。
山本:そこの品揃えがカスだったんで、先に戻ってたまたま車を見たら後ろのタイヤが沈んでたんです。気になってエンジンかけたら一瞬だけ「タイヤのプレッシャーが何とかかんとか」ってメッセージが出て、ようやく原因が分かりました。安藤にも伝えて「このまま行こか?」と言ったんですが、猛烈に反対されちゃって(笑)
安藤:3時間のドライブが待ってたから、さすがにヤバいなと。しかも空気入れたら、「プシュー」って音もしてましたからね(笑)。完全にパンクでした。偶然にもすぐ近くに空港があって借りてるレンタカー屋の支店もあったから、寄ることにしたんですよ。
そのまま走ってたら完全にバーストしてヤバかったでしょうね…。
山本:深く考えずに行動するタイプだから、マジで行かなくてよかったです(笑)
安藤:でも、代車がなくて修理してもらうことになったんですが、結局修理もできないことになって困ってたら、奥から偉いさんっぽい太った女性が出てきて「代車を持ってくるから待っとけ」と。めちゃラッキーやったんですけど、新たな車の見た目は借りてたのと同じなのに、ラゲッジスペースの広さが半分くらいだったんですよ。しかもフルフラットにできないタイプだから、荷物で一瞬のうちにパンパンになってしまって。
山本:結果的に2〜3時間のロスで済んだんですが、その日が買い付けのメインで考えてたから大変でしたね。
安藤:いきなり出鼻を挫かれるという…。
山本:僕らとしてもとりあえず急いで向かいたくて荷物を積み替えてたんですが、その間にインスタライブで使ってた三脚が行方不明になってしまったんです。3日目にしてインスタライブができなくなった理由が、これでした。ただ、帰国する際にシートを上げたら三脚が挟まってて、「ここにあったんかい!」と。
まぁ、大きなアクシデントにならずでよかったです。
安藤:でも、代車もまた変なランプがずっと点いてたんですけどね(笑)
マジっすか!?
安藤:タイヤの空気圧が低くて点灯してたみたいで、走ってるうちに空気圧は正常になってましたが、ずっとランプは点いてました。
山本:モヤモヤと言うか、気持ち悪〜い感じで走ってたんですよ(笑)
お客さんも実物見たら、「アレや!」ってなるかもね。インスタライブで映像ガビらせたメッセージドールやって(笑)
今回はLAやサクラメント、サンフランシスコ、サンディエゴを回ったそうですが、収穫はどうでした?
安藤:Tシャツなどのウェア類もたっぷりありますが、今回は『ウンコちゃんの家具屋さん』でPOP UPさせてもらうので、雑貨系をメインに買い付けてきました。雑貨系は約160点ほどありますね。
では、今回買い付けたアイテムをいくつかピックアップして紹介していただければと。まずは、この<GREGORY>の旧タグのバックパックからお願いします。けっこうレアですよね?
安藤:僕らはスリフトショップの『GOODWILL』が好きなんですが、店頭には並べられないモノが揃うアウトレットがあって、そこで見つけたんです。状態もそれなりにイイし、このバックパックは今回見つけたヴィンテージの中でもかなりうれしかったアイテム!
山本:アウトレットでヴィンテージを見つけるのはすごく稀なんですよ。まさにお宝探し的な感覚なので、これが出てきたのは僕らとしても大収穫でしたね。
旧タグはもちろんですが、色もイイですよねー。では続いて、このメッセージドールについては?
安藤:1970年代のモノで、僕が古着屋で買い付けに来てる時は、スリフトに行けばけっこうな確率で見つたんですが、今回はめちゃ苦労しました。
山本:昔のメッセージドールはかなりなくなりつつありますね。別に僕らもすごく興味があったわけじゃないんですが、実は以前の買い付けで幸運をもたらしてくれたんです。
そのエピソードも聞かせてください!
山本:その時はTシャツを大量に買ってて、たまたま見つけたメッセージドールもカートに入れてレジに並んでました。すると後ろにいた老夫婦のおばあちゃんが僕らのメッセージドールを見て「すごく可愛い!」と言ってたので、別に僕らも探してたわけじゃないから譲ることにしたんです。で、「譲ってくれてありがとう!」みたいな会話をしてたら、レジのお姉さんがウィンクしてきて、レジをまだ通してなかったTシャツを全部タダにしてくれたんですよ!
わお!アメリカっぽい粋な計らいですね。
山本:以来、メッセージドールは僕らの幸運のアイテムになってるので、買い付けに来る度に集めてたんです。今回もまずは1個ゲットしたいと思ってたんですが、マジで出会えなくて。
安藤:毎回何個かは見つけてたんですけどね。だから今回も、スリフトに入ったらまずメッセージドールがありそうなコーナーをチェックしてましたが、ほんまになくて。正直、もう無理かなと思ってました。
山本:でも、見つけた時は、「あったー!!!」って(笑)。そんな大したもんじゃないけど僕らの中では幸運のアイテムだから、見つけてからは車のダッシュボードに置いてました。
安藤:ただ目がちょっと怖いし、運転中も見られてる感があったから、途中からは向きを変えましたけどね(笑)
大町:インスタライブしててメッセージドールが映った瞬間に映像がガビったから、コメントでも「映像がガビる!」って言われてたよね。2人はそのコメントもスルーしてたけど(笑)
山本:運転とか次に行く場所のこと考えてて、それどころじゃなかったっす(笑)。映像をガビらすほどの力があるかどうか分かりませんけど、今回のPOP UPでは僕らが今まで集めたメッセージドールを全部出します!
安藤:店頭とかにも置いてますが、幸いにもほとんど売れてないので(笑)
山本:まぁ、メッセージドールが適した店なら売れてるかもですが、僕らの店ではわざわざメッセージドールを買いに来ませんからね(笑)
安藤:でも価値は上がってるもんな。
山本:まさに今がタイミングです。世の中の相場よりもちょっと安く出品するので、楽しみにしてください!
大町:お客さんも実物見たら、「アレや!」ってなるかもね。インスタライブで映像ガビらせたメッセージドールやって(笑)
山本:そう思ってもらえたらうれしいです。
アイテムそれぞれにエピソードあるのがイイですよね。ちなみに、このライトみたいなのは?
山本:これは、グーニーズという映画に出てきそうなやつ。最初の方のシーンで主人公の家の屋根裏に行くんですが、こんな感じのライトが出てくるんですよ。スリフトで見つけた瞬間に「うわ!」ってなりましたね。
懐かしいですね、グーニーズ!
山本:『ウンコちゃんの家具屋さん』でPOP UPさせていただくので、ライト系はいろいろ買い付けてきたんですが、その中でも僕ら的に映えるやつがこれなんですよ。
大町:プロフェッサー感がハンパないね。
山本:子どもたちにも楽しんでもらえるアイテムかなと。
子どもだけじゃなく、大人でも絶対に触りたくなりますよこれは!
THEモンゴリアンチョップス
安藤 仁彦(右) 山本 健太(左)
大阪が誇るGOING MY WAYなブランドとして熱狂的なファンを抱え、自分たちの概念をそのままブランドにした<BOKU HA TANOSII>や、バス釣り好きが興じてスタートした<TASF>などを展開。今回のスポンサーを付けて買い付けに行くという大胆なチャレンジも、まさに2人ならではの試み。今年の正月から伸ばし続けてる髪の行先も、気になってしょうがない。
https://themongolianchoppsss.com/
大町 圭司
八尾や門真、尼崎で『ウンコちゃんの家具屋さん』を展開する株式会社木楽家本舗の代表。良質でリーズナブルな新品&アウトレット家具やアメリカン雑貨などが大人気で、数多くのテレビにも出演してきた名物社長。トークの切れ味とパフォーマンス力は、まさに芸人さんさながら(今回の撮影ではマイルド気味にしていただきました)。
https://unkochan.com/