若手お笑い芸人、コウテイの九条ジョーとTMCのイーグル野村がコラボ!撮影の感想と2人の出会い、これからのこと。 【後編】
服を選ぶポイントは“九条が着るかどうか”。人と被らないファッションが好きです。
芸人さんの普段着って、ほとんどもらいもののイメージがあって。九条さんみたいにきちんと選んで好きなものを買う方って珍しいんじゃないですか?
九条:確かにみんなもらいものを着ていて、そこにお金かけへんかも。言ってしまえば、ファンの方のプレゼントで全部まかなえちゃうんで。普段着ている服は誰かに見せるわけでもないし、舞台衣装があるからなんでもいいじゃないですか。だけど僕は“九条ジョー”なんで、ファッションもそうでありたいなと。そんな風に考えると、やっぱり<THE モンゴリアンチョップス>がピタッと合いまして、本当に最高のお店なんです。
ちなみに、今日のような系統の服はプライベートで着ることあります?
九条:まさか、着ないですよ! 一着ずつ見ると「なんやこれ」っていう服ばっかりだったけど、仕上がりみたら全部いいですよね。こういう新しいジャンルにも挑戦してみようかな。僕自身はわかんないけど、たぶん“九条ジョー”は着ると思いますし。
イーグル:そうやろ? “九条ジョー”が着る服を選んだつもりやから。
九条:そやな。アクセサリーもあまり持ってないから、集めてみようかなと思ったわ。
後輩に服をあげたりとかするんですか?
九条:あんまり服を売りに行きたくないんで、可愛がってる後輩にあげてますね。昔<THEモンゴリアンチョップス>で買ったプレシャスラブのロンTは、<キングブルブリン>の村上に渡しました。
イーグル:いや、誰なん!
九条:ってなると思う、そう(笑)。<キングブルブリン>の村上が今着てるねん。「誰なん」で全然大丈夫。
イーグル:いや、失礼かもしれんけど。
九条:失礼じゃない、その反応で合ってるねん。別の青いTシャツは<戦士>のたむかいにあげた。
イーグル:誰や!(笑)
九条:知らんの? あの<戦士>のたむかいやん。まぁ『ロンハー』の「私服-1GP」とかも出て思ったけど、お笑いやってて本当にこだわりのあるおしゃれな人って少ないのかもしれないですね。
九条さんのファッションのこだわりはありますか?
九条:矢沢永吉さんみたいなことを言いますけど、“九条が着るかどうか”ですね。はい、今たぶんすべってると思いますが、“九条が着るかどうか”で服を選んでいます。そう、「俺はいいけどYAZAWAがなんて言うかな」のやつですね。
もともと古着がめっちゃ好きで、人とあまり被りたくないんです。アメ村の古着屋<チャッピー>は結構通っていますね。新品だと気に入ったブランドをずっと使ってしまうので、それこそ<THE モンゴリアンチョップス>と<ニードルス>が好き。<ニードルス>は8年くらい前から集めていて、今日もパンツを履いているんですけど、最近めっちゃ流行っているのでこれからどうしようかなと。ビビッとくる出合いがあったらいいんですけどね。
<THE モンゴリアンチョップス>を知ったきっかけは何かあったんですか?
九条:これも結構運命的なんですが、何年か前まで大正で芸人5人とルームシェアをしていて、家賃1万円で5LDKの一軒家に住まわせてもらってたんです。安いけどめっちゃ古いんですよ。ガレージを開けたら、ガラガラってソマリアの銃撃戦みたいな音がしてました。
そこから歩いて5分くらいのところに、『セカンドストリート』があったんです。ある時可愛いジャケットがあって、手に取ったのが<THE モンゴリアンチョップス>の「テンジカイジャック」。タグを確認したらブランド名が書いてあって、最初はどこやねんそれって思った。だって中古のくせに9,000円くらいするのよ。知らんブランドが9,000円もするってムカつきません? でも腹が立ちすぎて、逆に買っちゃったんです。
家に帰ってブランドを調べたらWEBサイトが出てきて、そこで今も愛用している「グラデュエーター」のセットアップを見つけました。ちょっと待ってくれ、めちゃくちゃすごいブランドちゃう?って思いましたね。それでお店を調べて行ってみたのが最初のきっかけです。『セカンドストリート』のラックにいっぱい服がかかってある中で、その一着だけが光って見えてん。今でもちょこちょこ着てますね。あそこで見つけてお店を探してなかったら、イーグルにも出会えてないしな。
イーグル:ほんまやなぁ。九条が『セカンドストリート』で見つけてくれて良かったし、テンジカイジャックを売った人にも感謝します!
イーグル野村
石川県出身。端正な顔立ちが特徴の<THE モンゴリアンチョップス>の看板スタッフ。
九条ジョーとは2018年に知り合い意気投合。最近では、九条がTV番組に出演する際のスタイリングを担当するなど、少しずつ活躍の場を広げている。よく訪れる古着屋はアメリカ村の『十四才』。