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本当に10年過ぎたぐらいから、諦めてくれて（笑）。あんまり要求してこなくなって、もういいよって（赤阪）

一言で15年といっても、本当にいろいろあったんですね。

高橋：珍しいんですよ、養成所で組んで長続きしてるコンビって、男芸人合わせてもあんまり見たことなくて。もともと友達っていうのがやっぱり続いていたりするんで。

もともと友達じゃないからこそ良かった部分とか、続いてきた理由みたいなのってありますか？

赤阪：高橋さんはものすごい生き方がうまいんですよ。誰ともぶつからず、なんでもできるし、見た目もいいけど、売れてないじゃないですか。こんなに色々できる人がどーんといけないくらい、難しい世界なんやなって。だったら、まあ、自分も手助けができるかなって。

高橋：え、私の手助け？初めて聞いた。じゃ、もっと助けてくれ。

赤阪：やってるつもりやで。

高橋：そうやったんや！

高橋さんのために、一緒に頑張っていこうっていう（笑）

赤阪：私は、ほんとに全然なんにもできないんですよ。スタート地点がぜんぜん違うんです。だから、良うなったと思わへん？

高橋：今でもポンコツはポンコツですよ（笑）。でも私がそれなりに小器用だから、私一人だと何も起きないんですけど、赤阪さんは何か起こしてくれることがあるから。今まで何回も解散しようと思ったけど、本当たまに、めちゃくちゃお腹抱えて笑うようなことをするので、そのたびに、やっぱり組んでたほうがいいのかなって。そういうのがあって。今はもう懐いてくれてるし。

赤阪：懐いてるって（笑）

高橋：パワーバランスも、私のほうが年上だったら、もっとギクシャクしてたんじゃないかなって思います。年下に偉そうに言われるのもムカつくと思うけど、お互いにちょっと可愛がってる、お世話してるっていう感覚があるのかなって。私たちの関係性を例えると、親戚みたいな感じ。おばと姪っ子みたいな。こっちは、おばさんやししゃあないなって思うし、向こうは、またこの子なんか言うてるわって感じで。でもお互いに情はちゃんとあるっていう。

友達ほどの近さでもない親戚っていう関係性、すごくわかる感じがします。赤阪さんは、もう解散しようとか、別の人と組もうとお考えになったことは？

赤阪：高橋さんはできる人やから、そこにはどうしても近づけない。私はミスも多いですし、しんどいなっていう時期がずっとあったんですけど、でも仕事はなんやかんやあって辞めれないみたいな。でも本当に10年過ぎたぐらいから、諦めてくれて（笑）。あんまり要求してこなくなって、もういいよって。

高橋：むしろ優しくして、テンション上がって自由にしてもらったほうが、たまに面白いんで。何か言うと、同じようにしようとして失敗するところがあったので、もう何も言わず、楽しく過ごしといてねっていう感じ。そしたら、自分の立ち位置や役回りをわかってくれるようになって、私と全然違うことをするようになって、すごくロケとかもやりやすくなりました。

15年やってきて、お互いの役割や、いいところを活かせるようになったと。

高橋：本当にそうだと思います。ここまでたどり着けないコンビがほとんどなんだと思いますし、やっぱり2人とも基本優しい。だいぶ心を広く持てないと、コンビなんてやっていけないと思います。

お互いを受け入れ合う心を持ちつつ、ですね。今は15周年ライブに向けて、ご準備をされているところですか？

高橋：そうですね。ネタと、その合間のVTR。ちょっとずつ準備してます。ここ2～3年、コロナとかの影響もあって、劇場であまりできてなかったことをここにもうぶつけたいなって気持ちです。

今回はちょっと広い会場なんですよね？

高橋：キャパ250で、角座の倍くらいですね。角座で2回するっていう案もいただいたんですけど、私は2回もできないって。1回で全力をぶつけます。

15周年はまだ通過点だと思いますが、これからお二人がチャレンジしていきたいこと、ここから目指していきたいことを教えてください。

高橋：コンビとしては、やっぱりネタづくり。自分たちが面白いと思うネタを追求したいなと思ってます。賞レースも「THE W」とかはまだ出れるのでがんばりたいですけど、そこにこだわりすぎるとしんどくなるので、とにかく自分たちの楽しいネタをやって、もっとたくさんの人に知ってもらいたいなって思います。なんとなく名前を知ってて見たことあるけどネタ知らないわって人が多いと思うんですよ。コントとか漫才もすごい面白いと自分たちは思ってるので、もっと私たちのネタをいろんな人に見て欲しいっていうのは一番です。

それぞれ活動されていることで、やってみたいことや力を入れていきたいことはありますか？

高橋：私はコメンテーターもできる芸人になりたいなと思ってて。関西のワイドショーとかで最近ちょこっとやらせてもらう機会があって、これから年齢を重ねていって、そういう場で自分の想いを喋れる芸人になれたらなと思ってます。あと、クイズや謎解きお姉さんとしても、もっと全国的な番組に呼ばれるようになりたいなと。

すごく需要がありそうな気がします。赤阪さんはいかがですか？

赤阪：私はやっぱり、ボディビルを仕事に。ちょっと健康体操みたいなのを広げていけたりとか、あとは体力番組とか、イッテQ、出たいですね。イッテQメンバーなりたいですね。

めちゃくちゃ体力いりそうですもんね。

赤阪：そうなんですよ。走っとかなあかんなとかも、色々考えつつ。

高橋：脳トレと筋トレのコンビなので、子どもやお年寄りを対象にした番組とかイベントとか。子ども番組に出たいっていうのは2人とも昔からあるので、見た目も活動としても、いいんじゃないかなと思ってます。

赤阪：あと旅番組ね。

高橋：たまに行きますね、2人で旅番組。2人とも脱いだらすごいよってことで、お風呂入りに。

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＜INFORMATION＞

アルミカン15周年記念 単独ライブ「桃栗三年柿八年アルミカン十五年」

日時： 12月6日（金） 18:30開場／19:00開演
料金： 前売3500円／当日4000円
場所： 扇町ミュージアムキューブ・CUBE01（大阪市北区南扇町6-26）

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