こんなに続くと思わんかった!異色の才能同士がぶつかりあう松竹芸能の女性コンビ<アルミカン>が歩んできた15年。


それまでは、とにかくネタネタネタみたいな。だから赤阪さんにも、もっとちゃんとしてよって思う部分があったんですけど(高橋)

15年これまでやってこられた中で、コンビの転機みたいなものってありました?

赤阪:高橋さんは3年前に結婚してから、優しくなりましたね。

高橋:あ、でも結婚もそうですけど、そのさらに一年前の骨折かも。

骨折?

高橋:骨を折って。生放送中に骨を折ったんですよ。背骨を。

え、背骨を!?

高橋:はい。10日間入院して、3ヵ月コルセット生活だったんですけど、そこでコンビとしても私個人としても、すごく人生観が変わって。人も好きになったし、仕事もそれまで以上に前向きにできるようになって。相方とかマネージャーさんが、すごく優しくしてくれたんですよ。だから私も人に優しくしようと思えたし、優しくしたら優しくしてもらえる…みたいな。いろんなものに感謝するようになって、仕事がより楽しくなりました。

そういえばネットニュースで拝見しました、骨折されたのを。

高橋:あの時、本当にどん底を味わったんですよ。痛いし立てないし歩けないし、誰にも会えないし。寝ながら、このまま仕事なくなったらどうしようって思ってました。そこから徐々に回復して、面会に来てくれたりLINEくれたり、立てただけでリハビリの先生がすごい褒めてくれたりして、もう一回、生まれ変わったみたいな感じ。そこから仕事を楽しめるようになったら、よりうまくいくようになって、相方にも優しくなれて。そこが大きな変化でしたね。

高橋さんが骨折された時、赤阪さんはどう感じておられたんですか?

赤阪:その時みんな高橋さんのことでアワアワしてて、それはもう当たり前なんですけど、同時にコンビの仕事がまったく無くなって。自分、元気なんですけど、何も無くなったんですよ。高橋さん大変な時やから言うたらあかんわって黙ってましたけど、自分もヤバいなと思って。それまでは高橋さんにおんぶに抱っこやったんですけど、ちょっと自立せなあかんって気付いて、そこから筋トレ始めたりとか、自分でなにかできるようにならなあかんなって思いました。
それと、高橋さんが骨折して、今まであれこれ言われてちょっとあんまり好きじゃなかったんですけど、大丈夫?みたいな感じで優しくもなれましたし。

コンビにとっても、すごく大きな転機だったんですね。赤阪さんは、高橋さんが骨折を機に変わったという印象はありましたか?

赤阪:それまで怖かったですけど、ほんとに……。

高橋:いや、そんなことないでしょ。

赤阪:でもなんか、全部楽しんでるなって、お笑いを。前から笑うけど、より一層笑うようになったなって。

お仕事を前向きに楽しめてるその状態が、今もずっと続いている感じですか?

高橋:そうですね。楽しめていて、ご機嫌にやっているほうが、仕事がもらえるんだなって。それまでは、とにかくネタネタネタみたいな。だから赤阪さんにももっとちゃんとしてよって思う部分があったんですけど、10年目を過ぎると賞レースにも出れなくなる時期でもあって。そこからは、一つひとつの仕事を大切に、楽しんでやろうと思うようになって、それが骨折の時期とも重なった感じですね。

そこから、お仕事もわりとうまくというか?

高橋:新しいお仕事をもらえたりとか、すごくうまくいってるような。もっと欲しいですし、売れたいですけど、楽しくやらせてもらえてるなって。コンビ仲もいいし、今の状態ならずっと続けられそうやなって思ってます。

お2人はそれぞれ、ピンで活躍されているフィールドも違いますよね。高橋さんはクイズで、赤阪さんは筋肉で。

赤阪:フィールドが筋肉…。

高橋:筋肉だけじゃなくて、あと妖怪もあるから大丈夫。

1人でできることを考えた時に、赤阪さんはなぜボディビルだったんですか?

高橋:いろいろやって、唯一続いたのがボディビルだったんですよね。

赤阪:高橋さんみたいにはできないなってすごく思ってて。だから、自分にできることは何かなって、本当にいろいろやったんです、タップダンスとかキックボクシングとか、あと歌とか。でもどれも続かなくて、筋トレだけは向いてるって言われたんですよ。今のジムの会長がめちゃくちゃ褒めてくれる人で、もう嬉しくて続いたのはボディビル。

心斎橋PARCOの地下2階、「TANK酒場」にもライブのフライヤーを設置!

いろいろチャレンジした結果、相性がよかったのがボディビルだったんですね。

高橋:タイミングもあったんですよ、スタッフさんが「ムキムキになったら面白いんちゃう?」って言ってくれたのがきっかけで。それで誘われて、ものすごいキツいジムに通うようになって。

赤阪:もう選手とかが通う、ガチガチの。

赤阪さんはそこで、マッチョという新しい武器を手に入れて。

赤阪:はい。まだ、活かせてないんで。なかなか、お仕事につなげられてないんですけど。

高橋:でもキャラが乗っかったことで、ネタにもちょっとずつ活かせていけたらなって思ってます。

昔はもう、めちゃくちゃセクハラされました。ライブでも、ふつうに胸もまれるネタとか(高橋)
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Profile

アルミカン

松竹芸能養成所で同期だった高橋沙織と赤阪侑子が2009年10月に結成。コント、漫才を中心に舞台、テレビ、ラジオなどで活動。高橋は2022年にパイロットと結婚。博学を活かしてクイズ番組への出演や、「謎解きクリエイター」としても活躍中。2022年には自身がプロデュースする謎解きイベントも開催した。

赤阪は妖怪のガジロウと容姿が似ている事から2022年「兵庫県福崎町のふるさと大使」に任命された。風呂ナシアパートに住む赤阪は銭湯好きが高じて「温泉ソムリエ」「銭湯検定3級」を取得。2023年には「ボディビル」にも挑戦し、地元尼崎で開催された「第48回 尼崎ボディビル・フィジーク選手権大会 」女子フィジークにて「優勝」した。
 
Instagram: @arumikan_saorin
Instagram: @akasakayuuko

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