こんなに続くと思わんかった!異色の才能同士がぶつかりあう松竹芸能の女性コンビ<アルミカン>が歩んできた15年。

松竹芸能所属<アルミカン>は、神戸大学卒で「かわいすぎる女芸人」としても話題になった高橋さんと、妖怪「ガジロウ似」でマッチョな筋肉美を誇る赤阪さんによる女性コンビ。毎年積極的に単独ライブを行う彼女たちが、12月6日(金)にコンビ結成15周年を記念した単独ライブを開催します! しかも今回はホームである「DAIHATSU 心斎橋角座」を飛び出し、「扇町ミュージアムキューブ・CUBE01」で開催とのこと。15年にわたって活動を続けてきたお2人に、これまでを振り返っていただきつつ、ライブに掛ける意気込み、また女性芸人をとりまく環境の変化などなど、たっぷり語っていただきました!

若かったしチヤホヤされてたし、性格も悪そうやから、そんなに続かんやろうなって思ってました。でもそれが、気が付いたら15年も経ってて(赤阪)

今回は15周年を記念した特別なライブになるかと思うのですが、このライブでやりたいこと、見せたいものをまずお聞きしてもいいですか?

高橋:単独ライブは毎年やってきたんですけど、15周年なので、ちょっと大きいところでやろうと思って。今回初めて、ここ(角座)じゃなくて、外でやらせてもらうんです。たくさんのお客さんと一緒に15周年を迎えたいなという想いがあって、客席もいつもの2倍くらい。それに見合うように、私たちの15年をぎゅっと詰め込んだ、漫才あり、コントあり、そしてこれまでを振り返るコーナーやVTRも用意する予定です。

コントや漫才は、ライブ用に新しいのを作られたりもしているんですか?

高橋:漫才は完全に新ネタでいこうと思っています。コントは、私たち今KBS京都さんで「アルミカンのチラリズム」っていうラジオをやらせてもらってるんですけど、その中で毎週新ネタのコントをやってるんですよ。そのコントが150個くらいあるんですね。番組でしか披露してないものがけっこうあるので、それをふくらませて、今回のライブでやろうかなと思ってます。

インタビューを行ったのは、お2人のホーム劇場でもある「DAIHATSU 心斎橋角座」。

毎週新作コントを3年分って、すごいですね!!

高橋:それをやり続けてきたというのが、自分たちの中でもちょっとがんばったなと思う部分で。その中から、舞台用にちょっとアレンジしてやろうと思ってます。

今のコントのお話もそうですが、ここまでやってきて成長したなと思うところはどこですか?

赤阪:成長したなと思うところは…やっぱり、筋肉がだいぶ大きくなりました(笑)

高橋:15年やってきてないやん、ここ2年の話やん。

筋肉のお話は後ほど伺うので、筋肉以外の部分ではどうでしょうか?

高橋:相方はもともと引っ込み思案な性格を治すために養成所に入ったくらいなので、組んだ当初は目を見て話してもくれないし、声もぜんぜん出てなくて。1本目コントやったんですけど、私しかしゃべらないコントでした。

赤阪:私、ジェスチャー担当で。

「大阪女子フィジーク選手権大会」などボディビルの大会にも出場する赤阪さんの見事な上腕二頭筋。

ジェスチャー担当で(笑)!

高橋:そこから考えたら、すごく声が出るようになりましたけど、それでも最近でも声を出すのを忘れる時がたまにありますね。

赤阪:携帯の待ち受け画面に「大きな声を出す」って書いてて。

赤阪さんは、最初は声が出ないところからだったんですね。

高橋:一人マイナスからのスタートなんです。だからやっぱり、すごい成長かもしれない。とりあえず、赤阪さんの声が出るのは見ていただきたいと。特に次は大きい舞台なので。

劇場が大きいということは、いつも以上に大きい声を出さないといけない?

赤阪:面白いとか面白くないとか関係なく、声が届くかどうかっていうところを。

高橋:いや面白さも見てほしいですね。はい。

ちょっと遡って結成当時のお話も伺いたいのですが、お2人は松竹芸能の養成所で、「自分を引き立ててくれそうな人」を探していた高橋さんが、赤阪さんに声をかけてコンビを結成されたとお聞きしています。

高橋:同期が70人の中で女の子は10人くらいだったんですけど、きれいな人とも組みたくないし、ちょっと変すぎる人も嫌やし、おとなしくて言うこと聞いてくれそうやなと思って、赤阪さんに声をかけました。

神戸大学出身の高橋さんは、YouTube「さおりんの謎解きCH」を開設するなど謎解きクリエイターとしても活躍。

先ほどのお話にありましたが、赤阪さんは、引っ込み思案を治すために養成所に入られたと。

赤阪:そうなんです。就活をしてたんですけど、面接が苦手で失敗しまして、これではダメだと思って性格改善のために養成所に入って。もうだいぶ治ってきたので、そろそろ就活始めようかなって。

やっと(笑)。高橋さんはどんなきっかけで?

高橋:私は高校時代に演劇部だったんですけど、そこで笑ってもらえる快感を得て。コントとかそういうDVDをいっぱい見て、そっちの世界に行きたいなと思って、大学2年生で養成所に入りました。まあ女やし、かわいいし、すぐ売れるんちゃうかって(笑)。けっこうもうギラギラした感じで。

当時は神戸大学の学生さんですよね?将来は仕事として、芸能方面に進むことを決めておられたんですか?

高橋:親には、サークルとかのかわりに松竹の学校に通うとは言いましたけど、自分では仕事になるならそうしたいなと思ってました。就活も一応したんですけど、ちょうどその頃この仕事がちょこちょこ入ってきてたので、これはもう思し召しかなと。

赤阪さんはコンビを組んだ時点で、お笑いを仕事にしていこうと思われたんですか?

赤阪:仕事にしていこう……っていうよりは、人見知りもすぐは治らないので。一人でネタをやるのもハードルが高いので、とりあえずコンビで一緒にやらせてもらって、治していこうという。

高橋:リハビリにつきあわされた(笑)

赤阪さんは、高橋さんの最初の印象はどんな感じでした?

赤阪:若かったしチヤホヤされてたし、性格も悪そうやから、そんなに続かんやろうなって思ってました。でもそれが、気が付いたら15年も経ってて。見た目がいいから性格悪いと思ったんですけどね、そんなに悪くなかった(笑)

悪くなかったんですね(笑)!それは良かった。松竹の養成所を選ばれたのは、何か理由があったんですか?

高橋:学費が安かったからです、吉本と比べて。それだけです。

赤阪:あと、週1。

高橋:学校通いながらでも来れるから。それだけです(笑)。でも最近は、松竹で良かったなと思います。

最近はということは、以前は?

高橋:昔はね、もういつでも辞めたるわみたいな。

赤阪:その負けん気でがんばってきたようなところもありますね。

高橋:でも今はね、もう手厚くしていただいて。松竹で良かったなって。

それまでは、とにかくネタネタネタみたいな。だから赤阪さんにも、もっとちゃんとしてよって思う部分があったんですけど(高橋)
1234
Profile

アルミカン

松竹芸能養成所で同期だった高橋沙織と赤阪侑子が2009年10月に結成。コント、漫才を中心に舞台、テレビ、ラジオなどで活動。高橋は2022年にパイロットと結婚。博学を活かしてクイズ番組への出演や、「謎解きクリエイター」としても活躍中。2022年には自身がプロデュースする謎解きイベントも開催した。

赤阪は妖怪のガジロウと容姿が似ている事から2022年「兵庫県福崎町のふるさと大使」に任命された。風呂ナシアパートに住む赤阪は銭湯好きが高じて「温泉ソムリエ」「銭湯検定3級」を取得。2023年には「ボディビル」にも挑戦し、地元尼崎で開催された「第48回 尼崎ボディビル・フィジーク選手権大会 」女子フィジークにて「優勝」した。
 
Instagram: @arumikan_saorin
Instagram: @akasakayuuko

CATEGORY
MONTHLY
RANKING
MONTHLY RANKING

MARZELでは関西の様々な情報や
プレスリリースを受け付けています。
情報のご提供はこちら

TWITTER
FACEBOOK
LINE