日本舞踊家とファッションブランド<Jungle & son’s>のディレクター。二役をこなす重岡大智さんが発信する、新しいカルチャーのかたち。
単純に「ウケるんじゃないか」っていう気持ちだけ。 みんなに笑ってもらえる遊びというか、笑える程度のシモネタって平和的じゃないですか。
お店という現場感を知ることができたのも良い経験でしたよね。あと<Jungle & son’s>のプロダクトは、一部だけ“dirty joke(シモネタ)”を使ったデザインもありますよね(笑)。ジョークが効いていてすごくいいなと思っているんですけど、これにはどんな意図が?
ありがとうございます!特にこれと言った意図はないんですけど、もしかしたら昔の経験に起因しているのかも知れないですね。自分の幼少期に遡るんですが、その頃の自分の一発芸が“すぐに全裸になること”だったんです(笑)。ある時、親戚との集まりの中でその持ちネタを披露するとなった際、ちょっと自分の中で羞恥心が出て逃げたことがあって。家に帰ってから、親父に「今日のあれは何やねん」とめっちゃ怒られてね(当時4歳)。「男だったら、自分が場を沸かせることができるチャンスを前にしてひるむな。ダサいことをするな」と(笑)
どんな英才教育ですか(笑)
もしかしたら、その影響もあるのかも知れないですって話ですけどね(笑)。でもこれって、もしかしたら何においてもそうなのかも知れないですけど「躊躇したり、躊躇したことを少しでも人に悟られたら恥をかくことになる」ということを自ら学んだのかも知れません(笑)
下ネタがすごい人生訓みたいになってますけども(笑)。さすがに大人になってからは、羞恥心が身を守ることもあるということもちゃんと学んでらっしゃるでしょうけど(笑)、そのぶん、自分のプロダクトでキュートな猥雑さを“露出させている”というのが、すごくいいなと思って。
ありがとうございます(笑)。でも、単純に「ウケるんじゃないか」っていう気持ちだけですよ(笑)。みんなに笑ってもらえる遊びというか、笑える程度のシモネタって平和的じゃないですか。
重岡大智 / 鵬扇小玄治
兵庫県加古川市出身。姫路を中心に活動する日本舞踊の家元<鵬扇流>の3代目であり、ファッションブランド<Jungle &son's>のディレクター。10代の頃に出会ったバイクをきっかけに、バイカーズカルチャーやファッションプロダクトで様々な発信を続けている。来年には、加古川でオリジナルアイテムを中心としたコミュニティショップがオープン予定。
鵬扇流
主に姫路、播州地方を拠点に活動する日本舞踊。古典舞踊の「日本舞踊鵬扇流」と新舞踊民舞踊の「鵬扇流 新舞踊 なないろの会」を主催し、毎年 4月には「鵬扇 流新舞踊 なないろの会」を開催。入場無料で、古典に親しみがある人も初心者にも楽しめる公演内容が魅力。