ラジオの制作費を稼ぐためにビキニ写真集をリリース?!知るほどに愛おしくなるお笑いコンビ<マユリカ>にインタビュー!
子育てするなら僕らの地元がベスト。子どもの頃一緒に連れてってもらったモトコーは、とってもディープで刺激的でした。
お2人は神戸出身ですが、お気に入りの場所とかってありますか?
阪本:僕ら神戸の井吹台出身で、そこはむっちゃいいところですね。
中谷:確かに、むっっちゃいいですね。
阪本:東町ってところなんですけど、むっちゃいいです。
中谷:何がいいねん(笑)。わからんやろ。
阪本:東町の小学校と中学校に通ってたんですけど、タバコ吸ってる人とか髪の毛を金髪に染めてる人とかがいなくて、マジで不良がゼロなんです。外を歩いても変な人がいなくて、おばあちゃんとかちょっと上品な人しか歩いてなくて。閑静な住宅街って感じです。
中谷:僕らの地元はニュータウンの開発で切り拓かれた場所なんです。
阪本:別に田舎ってわけじゃなくてキレイな住宅街なんですけど、田舎みたいな要素があるというか。治安がめちゃくちゃいいんですよね。地元はめっちゃ好きです。
中谷:治安は異常にいいですね。僕らはそこで育ちましたけど、子育てするにはほんまにベストだと思いますよ。パチンコ屋とかゲーセンもないですし。
阪本:今そこで住めって言われたら退屈かもしれないですが、自分が親になって子どもを育てるってなったらめっちゃいいと思います。
子どもの頃はどんなことをして一緒に遊んでたんですか?
阪本:ゲーセンとかも行ってないからむっちゃ健全で、公園のトランポリンでベーゴマしたり、フリスビーを真剣にやったり、森の中に入って遊んだりとか。とにかく健全な遊び方をしてました。
中谷:「タバコ吸ってみようぜ」とかグレるヤツとかもいなかったです。
のびのび育った環境が、今のマユリカを作ってるんですね。昔よく行っていたり印象に残ってたりするお店ってあるんですか?
中谷:親父が子どもの頃の僕を、「キミ〜知らんかもしれんけど、おいしい餃子屋あんねん〜。連れてったるわ〜」って自分が開拓したみたいに連れてってくれてた店があって。元町の『赤萬』っていうちっちゃいお店で、餃子と瓶ビールしかないんです。
『赤萬』ですね、わかります!
中谷:追加注文ができないお店なんで、最初に何人前か頼まないといけないんです。「これがええんや。餃子をアテにビールを飲むのがおいしいんや。追加注文はしたらアカンで。お店が忙しいからな。回転率が大事やからな」って親父がツウぶって教えてくれてました。あとは親父が阪本とかも一緒に連れてってくれた、元町の高架下の商店街もめっちゃ好きです。なんかディープな雰囲気で。
阪本:あそこ今もあんのかな?
中谷:昔ほどディープな感じじゃないかもしれんけど、ゲームを売ってる店の隣で爬虫類売ってたりとか。
阪本:ちょっとダークなエロいお店があったり、本格的な日本刀のお店があったり、ガスガンとかスタンガン売ってたりとか。ちょっと思春期に興味出てまうような刺激的な商店街でしたね。
中谷:3駅分くらい高架下にそれが続いてて。あ、モトコー(元町高架通商店街)っていうんか。そこはよく行ってました。
家族ぐるみで一緒に遊んでたりとかしたんですか?
阪本:僕は中谷のお父さんに、結構いろいろ連れて行ってもらってます。最近は僕の親父が中谷を連れて行くみたいなのもありました。両家族で一緒に遊ぶのはあんまりないですけど、僕らとどちらかのお父さんを交えて3人で飲むことはありますね。
中谷:3、4年くらい前の正月に、「家に帰ってくるのが嫌や」って母親に締め出されたんです。車で寝なあかんみたいな状況になって、それを知った阪本の両親が「それは裕太くんがかわいそうや。ウチに呼んだら?」って言ってくれたことはありました。
そんなことがあるんですね(笑)
中谷:母親が「私もスケジュールがあるから、急に帰って来られても困るわ〜」って言うて。
阪本:正月やろ(笑)。スケジュールって。
中谷:行くとこないってなってたら阪本家に呼んでくれて、食卓で一緒にごはん食べさせてくれました。いっぱい料理作ってくれててびっくりしましたね。
中谷さんは少し前の『うなげろりん!!』で、これからの人生どうする?みたいなことを言われていましたが、何か将来の不安みたいなのがあるんでしょうか?
中谷:いや、別にそんな深い悩みがあるとか大層なものじゃなくて、漠然と気になっただけなんです。
阪本:不安定な時期ではあると思いますね。最近、異常に結婚したいとか彼女がほしいとか、寂しいとか、将来どうすんのとか。好調なぶん不安も大きくなってきてるんやろうなっていうのが透けて見えます。
中谷:まぁ不安はあるかもしれないです。例えばのちのち住む場所が東京に変わって、仕事関連の人しか周りにいなかったら、俺ここで1人で倒れたらどうなんねやろとか。今日も痛風の話をしててちょっと思いました。倒れた時はまず119に電話しなあかん、とか。そういうことをふと考えてしまうくらいです。
阪本:怖いですよね。俺今日倒れたらどうしようなんて思わんもん。
中谷:倒れたらというか、もし倒れることがあったら、鍵は開けといた方がええんかなとか。そういうことを考えてしまいます。
お仕事でもプライベートでもいいんですが、これからやってみたいことはありますか?
中谷:僕は最近『うなげろりん!!』を通して、漫画の連載のお話を出版社の方からいただいて。まだ具体的には進んでないんですけど、漫画はずっと好きで描いてきたからやっぱり嬉しいですね。
阪本:……(無言)
中谷:コイツがそういうこと言ってるの聞いたことがないですね。こういう仕事をしたいとか。
いつもフラットな気持ちでお仕事されてるんですね。
阪本:そうですね。結果やってみて楽しかった、みたいなことはあるんですけど。
じゃあどういう時にテンションが上がるんですか?
阪本:仕事とは真逆なんですけど、もうオフとかになってしまいます。夕方で仕事が終わるとか。
中谷:逆に心配なるわ!
阪本:あ、僕泊まりが好きなんです。ホテルが。
中谷:あー、いつも泊まりになると喜んでますね。
阪本:仕事で前乗りするとか。とにかくホテルが好きで、「泊まりです」って言われたら嬉しいかもしれん。
中谷:確かに、「それ泊まり?」ってすぐ聞いてきますね。
泊まりの時のお気に入りの過ごし方ってあるんですか?
阪本:ホテルで1人で飲むのが好きすぎて。
中谷:何がいいねん。
阪本:家で飲むのとはまた違うというか、説明むずいですね。ホテルのバスローブを着て、電気を薄暗くして鏡の前で飲むのが好きすぎるんです。
中谷:好きすぎるんや(笑)。マジでわからんわ。僕はあんまり泊まりたくないんですよ。家の方が落ち着くじゃないですか。
阪本:僕はホテルで寝た方がいつもより疲れも取れる気がしてて。
中谷:そうなん?寝具も違うのに?
阪本:うん。
もしめちゃくちゃ売れてお金持ちになったら何をしたいですか?
中谷:お金持ちか……、夢みたいなのって答えるの結構難しいんですけど、とりあえず旅行ですかね。島とかにいきたいです。あとは何部屋かある家に住んで、漫画ばっかりの趣味の部屋を作れるになったら嬉しいです。
阪本:僕は普通に犬と猫と子どもがおるみたいな……。ちょっと大きめの犬とかがいてくれたら。
毎日幸せに暮らせそうです。
阪本:そうなるともう家を出ないと思います。休みの日もどこ行きたいとかもないかもしれん。
それはそれで、なんだか阪本さんらしいような気もします。近々単独ライブとかはあるんですか?
阪本:大阪ではないんですけど、5月8日(日)に「立つのよ!マユリカ!!湧き出るパワーの化学式!!!」っていうベストネタライブが東京であります。直近なので来場チケットはあるかわからないんですけど。僕らの単独は大体年1、2回で、年末くらいの時期にやっといた方がええかって感じでやるようにしてます。
中谷:「よっしゃやるぞ!」ってよりは、ほんまに「やっとかなあかん」みたいな感じですね。去年はM-1の時期に被せてしまって、エラい目に遭いました。
阪本:ほんまエラいことになりましたね。一応毎月新ネタはおろしてるので、大阪の劇場でやってるライブに足を運んでくれたら嬉しいです。
知れば知るほど味わい深さが増すお笑いコンビ<マユリカ>。彼らのポッドキャスト番組『マユリカのうなげろりん!!(ラジオ関西)』は、毎週土曜の23時頃に配信中です!ぜひ聴いてみてくださいね!!
『マユリカのうなげろりん!!(ラジオ関西)』
毎週土曜23時頃更新
マユリカ
NSC 33期生。2011年結成、大阪よしもとの劇場を中心に活動する同級生コンビ。ともに神戸出身で、3歳からの幼馴染。ラジオ関西のポットキャスト番組『マユリカのうなげろりん!!(毎週土曜23:00頃配信)』のパーソナリティーを務め、21年秋にオリジナルグッズとしてファースト写真集「Perfect!!」をリリース。今年春に完成した<マユリカ>公式サイトも必見。
中谷 祐太(ツッコミ担当)
絵を描くことを得意とし、お絵かき芸人として活躍する。学生時代「小僧解体新書」というイラストサイトを運営しており、大手出版社のコンテストに応募するなど漫画家を目指していたものの、阪本さんに誘われて芸人の道へ。最近健康のためにダイエットに取り組んでいたが痛風を発症。漫才で女性役を演じる際の、語尾上がりの口調が特徴的。
阪本 匠伍(ボケ担当)
ネタ作りを担当。特技はセキセイインコのモノマネで、<モーニング娘。>とハイボールが好き。バンド<ジュースごくごく倶楽部>のメンバーでもあり、「ジンジャーエール阪本」という名前でボーカルを務める。最近は『千原ジュニアの座王(関西テレビ)』で王者に輝くなど、優れた大喜利センスも話題に。電車に乗るのを極度に嫌がる。