【私的録-MY PRIVATE SIDE】 まるでリアル新喜劇!?『JITSUZAISEI』オーナー・MINAMI MIYAJIMAさんと歩く、人情味あふれる今里の商店街。


東成しんみちロードは、“うどん以上に人があったかい”商店街。

アトリエを一歩出ると、そこはモノトーンとは真逆の世界。MINAMIさんの案内で、すぐ近くの商店街『東成しんみちロード』へ向かいます。

『東成しんみちロード』は複数の商店街で構成されていて、全長は約1km。シャッター店舗もちらほらあるものの、今も日々の生活の場として賑わっています。MINAMIさんは昼食の買い物や作家さんとの打ち上げなどで訪れるそうで、「特に下町好きというわけでもないんですが、ここはいつも活気がありますね。百円商店街ってイベントをたまにやってるんですけど、その時はすごい人です」

とりあえずお昼でも食べましょうかと最初に向かったのは、うどん・そば『と一』。「この商店街は定食屋さんとか、ごはん食べるとこいろいろあるんですけど、ここはお漬物が無限に出てきます」とのことで、お出汁の良い香りに心を躍らせつつ、のれんをくぐりました。

店内は13時を回っているというのに、地元のお客さんでいっぱい。カウンターに座ろうか迷っていると、「ちょっと待ってな!べっぴんさん大歓迎~!」と、お店の人がすばやくテーブルを片付けてくれます。

店内は映画や芝居のセットのような、“ザ・大阪のうどん屋”なたたずまい。

奥の4人掛けに案内してもらって一息つくと、さっそく噂の“無限お漬物”が登場。「どれでも好きなん食べてな~!」のお言葉に甘えて、3種類いただきました。

ほどなくして運ばれてきたのは、MINAMIさんおすすめの牛かすうどん。すき焼き定食からカレー、ラーメンまでさまざまなメニューがあり目移りしますが、やはりここは大阪定番メニューが正解とのこと。ツルツルの生麺に香り高いお出汁、そしてたっぷりの牛かすがたまりません。

MINAMIさんがこのうどん屋さんを知ったのは、ギャラリーで展示をしたアーティストさんから。「私が案内したんじゃなくて、逆に教えてもらいました(笑)」

うどんをすすりつつ、話題は今里周辺のお店事情について。「週末には外国人がいっぱい集まるクラフトビールのお店があったり、新地でバーをやっていたママの店があったり。少し前には、フランス料理のお店もできました。あと、ここのお店以上にレトロなお食事処があるんですよ」などなど、実はこの辺りは意外と飲食ポテンシャルが高いことがわかりました。

うどんも大阪の王道なら、お店の人も大阪の王道。お会計の際は「おつり?なんやったっけ?」とボケたあと、「うそやがな~!」と返してくれました。

あたたかいうどんでお腹が満たされた後は、ぶらぶらと商店街を散歩。「八百屋さんがやたら多くて、どこも安いんですよ」というMINAMIさんの言葉どおり、キャベツ98円、ブロッコリー113円というお店もありました。このご時世に破格です。

いちごを買うMINAMIさん。なんと、「取材のお礼です」とライターとカメラマンにプレゼントしてくださいました!

お好み焼きの『丸福』も、この辺りではよく知られた人気店。「豆腐が入ってて美味しいんです」とMINAMIさんも一押しでしたが、残念ながらこの日はお休みでした。

丸福の並びにある『シャロン』も、昔からおなじみの洋菓子屋さん。ひとつ100円という、これまた破格のシュークリームをいただきます。カスタードクリームと生クリームがたっぷり入っていて、食べ応えも満点。隣のエクレアも美味しそうでした。

「今里の商店街って、お店の方が総じて優しいんですよね」とMINAMIさん。たしかにここまで訪れたお店も、みなさんめちゃくちゃ親切かつフレンドリーでした。今どきないこの感じが、商店街の魅力なのかもしれません。

『シャロン』の向いにある『プレセぺ』は、界隈ではちょっと異色のおしゃれな店構え。「料理とワインのお店で、すごく素敵なんですよ。フライヤーとかも置いていただいて、ここに来るいい感じのお客さんを、うちのギャラリーに案内してくださったりして」

そのままぶらぶら歩いて行くと、そろそろ商店街も終わりに近付きます。ちなみに、MINAMIさんが『と一』で「めっちゃレトロな定食屋がある」と教えてくれたのが、お食事処『美登利』。こちらも残念ながらこの日はお休みでしたが、その並びにある<喫茶むらかみ>の佇まいもこれまたレトロで印象的でした。こういったお店が現役で営業していて、しかも地元のお客さんでにぎわっているのが今里のすごいところ。お店の人もとにかく親切で、気持ちまでほっこりあたたまりました。

簡単にネットで作品が買える時代だからこそ、この場所を使って、生だからできることを一緒に考えたい
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Profile

MINAMI MIYAJIMA

1997年、大阪市此花区梅香生まれ。現代アーティスト。2021年、自身がディレクターを務めるアートギャラリー『JITSUZAISEI(実在性)』を設立。四角形(スクエア)をモチーフとした抽象表現を軸に制作している。関西を拠点に国内外で個展・グループ展・アートフェアに参加。オーストリア・ウィーンのアートフェア『SPARK』をはじめ、ハンガリー、フランスでのグループ展出展、台湾での個展開催など、活動の場を海外へと拡大。アーティスト活動と並行して、グラフィックデザインやイラストレーションも手がける。

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