デジタル制御のプロッター(描画機)を“筆”のように操り、線の重なりと偶発性を追求してきた深地宏昌の個展「10 Years of Plotter Drawing」が、MON GALLERY AND WINE BAR(京都)で開催されます。新作と過去作を織り交ぜ、プロッタードローイングという実験の10年を振り返る節目の展覧会です。

注目は、グラデーションを施したヒノキの板にプログラムで“木目”を描く新作シリーズ「OnWood」。自然の木目とプログラムから生まれる“人工の木目”が並置されることで、デジタルとフィジカルの境界がゆるやかに揺らぐ独特の景色が生まれます。その他、絵筆や鉛筆、ボールペンなどの様々な筆材で描かれた旧作シリーズからも、プロッターを巡る深地の実験的アプローチを一度にたどれます。

会場のMON GALLERYは、築50年のビルをリノベーションした空間で、もとは塗装会社が所有していた倉庫と社員寮だった歴史を残す建物。プロッタードローイングの線の密度やインクの乗りから感じる“物質感”や、素材と線の相互作用の面白さを、会場で体感してみてください。

OnWood series
SPUR series
AGING series
OnSteel series
Poly & Arc series
深地 宏昌
ふかじ ひろまさ

デザイナー/グラフィック・リサーチャー。DIGRAPH主宰。1990年大阪府生まれ。プロッター(ベクターデータを変換・出力する機器)を用いてデジタルとリアルの境界に生じる偶発的表現をつくり出す手法「Plotter Drawing(プロッタードローイング)」を軸に、新しいグラフィック表現の研究を行う。2023年より堀川淳一郎と共にクリエイティブスタジオ「DIGRAPH」を発足。カンヌライオンズ、ザ・ワン・ショー、ニューヨークTDC賞、D&ADアワードなど受賞多数。
DIGRAPH公式サイト:https://digraph.jp
深地宏昌Instagram:@hiromasafukaji

INFORMATION

会期: 2025年11月22日(土)〜2025年12月7日(日)
作家在廊日: 11月22日(土)・23日(日)・24日(月・祝)
会場: MON GALLERY AND WINE BAR(https://mon.kyoto/)(京都市中京区上一文字町285)
展覧会詳細ページ: https://mon.kyoto/event/detail/24
MON GALLERY Instagram: @mon.kyoto

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