ミニ四駆のドレスアップステーカーを使用したコラージュ作品を発表しているFunny Dress-up Lab。本展「“IKEZU” Play in Support of the Unseen」は、京都ならではの“いけず石”から着想を得た、さまざまな立体を組み合わせて完成する新作を発表!展示・販売も行われます。

ステッカー自体の入手が年々困難になっている中での新作発表という、かなり貴重な機会。ドレスアップステッカーのいろんな可能性を表現するFunny Dress-up Labの世界観をぜひ体感してください!!

Statement

今回、お声がけいただいた梶原由景氏(LOWERCASE)から、私が思う京都感で作品を制作して欲しいと、お題をいただきました。そのお題を聞いて真っ先に頭に浮かんだのが、京都の路地で見かける「いけず石」(※1)です。
これは車などが家屋などにぶつかることを防ぐための石ですが、私は京都に移住してから早々に違和感を覚えていました。なぜなら、ただの石が地域独特の文化として、配慮を促す仕組みになっていると感じたからです。
今回発表する新作では実際に路地に置かれている「いけず石」を3Dスキャンしてから3Dプリントの技法を用いて複製しています。複製された「いけず石」を禅画である「□△○」(※2)を立体化した台座に乗せることで、文化と存在の根源的な問いを立ち上げています。
そして、「いけず石」を支えるのは私の画材であるミニ四駆(※3)のドレスアップステッカーで作られた3本の支柱であり、これは幼少期の遊びが文化を支える柱になっています。これには「幼い心の純粋さに文化の固定観念を問い直す力がある」というメッセージを込めており、『いけず石とは何か?』、『石とは何か?』、『文化や風習とは何か?』という問いを難しい言葉ではなく、ボードゲームの様な遊びを通じて考える装置になっています。作品をご覧いただくだけではなく、遊びを通じて自身の周囲にある違和感について考えるきっかけになったら幸いです。

※1: 「いけず石」は主に近畿地方、特に京都を中心に各地で見られる例があります。
※2: 「□△○」を組み合わせて描いた禅画として有名なのは仙厓義梵の禅画があります。
※3: ミニ四駆は株式会社タミヤの登録商標です。

Funny Dress-up Lab

1978年生まれ。千葉県千葉市出身。京都府在住。本来ミニ四駆をドレスアップする為に生産、販売されていたドレスアップステッカーが持つ、鮮やかな色彩、独特な形状、版ズレ、デッドストックであるという様々な面に魅了され、ドレスアップステッカーのみを加工せずに使用したコラージュ作品を制作している。世の中にあるドレスアップステッカーを使い切った時、制作は終わりを迎える。
Instagram:@fxdul

INFORMATION

Funny Dress-up Lab 個展「“IKEZU” Play in Support of the Unseen」

日程: 2025年11月7日(金)〜11月16日(日)
場所: URBAN RESERCH KYOTO(京都市中京区円福寺前町285)
時間: 11:00〜20:00
TEL: 050-2017-9156

Instagram:@urbanresearch_kyoto
Instagram:@urban_research

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