
関西の学生演劇界で頭角を現し、現在は京都を拠点に活動する俳優・劇作家・田宮ヨシノリさんによる演劇ユニット「よるべ」が、7月に大阪・ミナミのウイングフィールドで新作『三角形の片隅は』を上演します。
田宮さんは、日常のささいな会話やエピソードを通して登場人物の内面をていねいに掘り下げる作風が特徴。今作では、ユニットとして初めて「実在の街」を舞台に選びました。そのモデルは、大阪・アメリカ村の三角公園です。関西に暮らして約10年。最近になって初めてアメリカ村を訪れたという田宮さんは、その独特な熱気に圧倒されながら、「この場所を題材にした演劇って、意外と見かけない」と感じたことが、本作の出発点になったといいます。
物語の舞台は、空きテナントになったマンションの地下1階、舌打ちされる階段の下、そして、かつて“居場所”だった三角形の公園──。
行方不明になった友人・タケルを探す人々の姿を通して、「ただそこにいること」に意味を求めるしかない空虚な心情と、人とともに変わっていく街の表情を静かに描き出します。
旗揚げから3年ぶりとなる、よるべの大阪公演。
いまの街を、いまの感情を切り取る演劇作品にぜひご注目を。


よるべ『三角形の片隅は』
会場: ウイングフィールド(大阪市中央区東心斎橋2-1-27 周防町ウイングス6F)
日程: 7月18日(金) 19:00、7月19日(土)・20日(日) 13:00 / 17:00、21日(月祝) 13:00 ※開場・受付は開演30分前
出演:あっぱれ北村(シイナナ)、久野泰輝(REFUGIA)、熊帆夏(劇団アンゴラ・谷ステーキ)、翼(チーム濁流)、中村彩乃(安住の地 / 劇団飛び道具)、増知就(ブルーエゴナク)、本山魚
チケット: 一般 3,500円、25歳以下 2,500円(前売のみ・要証明)、大阪市内割 3,300円(前売のみ・要証明) ※全席自由・当日精算
チケット予約: https://ticket.corich.jp/apply/370887
リーディングイベントも開催
本公演に先がけ、過去作『くじらのいびき』のリーディング&トークイベントも開催!
出演は『三角形の片隅は』のキャスト陣。WINGCUP受賞からの歩みや、今回の新作に込めた想いを語ります。
ウイング倶楽部#06『くじらのいびき』リーディング+トーク
日時:7月6日(日) 19:00開演(約120分予定)
※開場・受付は開演30分前
2022年に旗揚げされた演劇ユニット。京都を拠点に、「人間が持て余しがちな“どうしようもなさ”」に焦点をあてた会話劇を制作しています。旗揚げ公演『深呼吸』ではWINGCUP2022優秀賞を受賞し、その副賞として今回の協力公演が実現。主宰・田宮ヨシノリは、俳優・脚本家・演出家として関西小劇場で活躍。登場人物の心の揺れを丁寧にすくい取る作風が持ち味です。
公式サイト:http://yorube468.stars.ne.jp/triangle/