大阪を拠点に活動する彫刻家、北浦和也氏の個展「Our stacking life」が、7月5日（土）より京都岡崎 蔦屋書店で始まります。

北浦氏の作品の魅力は、木が持つ素朴で力強い質感と、思わず微笑んでしまうようなポップな色彩の融合にあります。一つの木塊からリズミカルなノミ跡で彫り出されるのは、郷土玩具や童話の登場人物、あるいはSFファンタジーの世界の住人たち。しかし、そこには一見すると無関係なモチーフが大胆に組み合わせられ、私たちに新たな物語を語りかけます。そのユニークな姿は、見る人の想像力をかき立て、懐かしくも新しい、不思議な魅力に満ちています。

本展では、最新作を中心に約15点が展示されます。作家の北浦氏は、自身の作品を神社の狛犬や公園の銅像のような存在と重ね合わせ、「日常にある記憶や風景から取り出したモチーフが、私たちの暮らしの隙間に、新しい景色をもたらしますように」と語ります。忙しい日常のなかで、ふと立ち止まり、作品と対話する時間。この夏、あなただけの特別な物語を見つけに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

作品販売について

展示作品は7月5日（土）10:00より、店頭にて販売します。
また、一部の作品はアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」でも、7月7日（月）11:00から7月29日（火）23:59までご購入いただけます。