
山口真人は、グラフィックデザイナーとして活動後、2013年よりアートフェアの参加や個展開催も行い、多岐にわたって活躍しています。今年2月には、2020年から描き続けてきた「SELFY」シリーズ約300点を収録した画集『SELFY - Superficial Aesthetic -』を刊行しました。本展では、画集の刊行を記念して、原画とドローイングの展示、サイン会、トークイベントを開催します。
「SELFY」は、SNS時代における“現代の肖像画”としての新たなあり方を提示するアートシリーズです。SNSが日常化した現代、私たちの「自己」は、他者の視線と承認を前提に構築される存在へと変化しました。セルフィー(自撮り)はその象徴であり、理想化された自分を演出し、他者からの評価によって自己を確認するためのツールのようでもあります。本シリーズは、実在の人物ではなく、匿名性の高いキャラクターや加工されたようなビジュアルを通して、自己の記号化や消費を表現しています。かつての肖像画が「個の本質」を描こうとしたのに対し、「SELFY」は「社会が求める自己像」を描き出します。山口はこの作品群を通じて、「私たちは本当に“自分自身”を生きているのか?」という根源的な問いを投げかけます。

サイン会、トークイベントについて
刊行を記念して、サイン会と本書にテキストを寄せた現代美術史家・キュレーター・ディレクターの沓名美和氏を迎えたトークイベントを開催。サイン会、トークイベント来場者には先着で『SELFY』オリジナルステッカーをプレゼント。
サイン会
会期:2025年4月26日(土)、27日(日)
時間:14:00~16:00
会場:京都 蔦屋書店 6F アートウォール(京都髙島屋S.C.[T8]内)
参加条件:山口真人著『SELFY-Superficial Aesthetic-』を店頭にて購入
トークイベント
会期:2025年5月11日(日)
時間:11:00~12:30
会場:京都 蔦屋書店 6F SHARE LOUNGE(京都髙島屋S.C.[T8]内)
登壇者:山口真人、沓名美和
参加費:1,650円(税込)
申込ページ:https://eventmanager-plus.jp/get/46600-1158530404
※参加チケットにはドリンク代金は含みません。ドリンクご利用の場合は、別途SHARE LOUNGE利用料金が発生します。
※イベント後にはサイン会も行います。
書籍について
本書には現代美術史家 沓名美和氏とキュレーター奥岡新蔵氏によるテキストのほか、版画を含む全作品のレゾネ(目録)も収録した「SELFY」シリーズの決定版です。初回限定版は、特製生地を使用したハードカバー仕様。
『SELFY-Superficial Aesthetic-』
出版社:TRUEFALSE,INC.
著者:山口真人
言語:日本語、英語、中国語
仕様:ハードカバー、208p
定価:9,500円(税込)

販売について
展示作品
店頭にて、4月25日(金)10:00~5月11日(日)20:00の期間にエントリー申込を受け付け。
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
※オンラインでの受付は行いません。
書籍
店頭・アートのECプラットフォーム「OIL by 美術手帖」にて4月25日(金)10:00より販売。

山口真人「SELFY – Superficial Aesthetic – EXCLUSIVE POP-UP」
会期:2025年4月25日(金)~5月18日(日)
時間:10:00~20:00 ※最終日のみ18:00まで
会場:京都 蔦屋書店 6F アートウォール(京都髙島屋S.C.[T8]内)
主催:京都 蔦屋書店
協力:SH GALLERY
入場:無料
特集ページ:https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/46600-1158530404.html
京都 蔦屋書店 公式ウェブサイト: https://store.tsite.jp/kyoto/
Instagram: @kyoto_tsutayabooks
X: @KYOTO_TSUTAYA
90年代東京の音楽・ファッション・デザインの影響を受けアーティストとして活動。「トランスリアリティ(現実の向こう側の現実)」をテーマに、SELFY(自撮り)をする女性をクールキュートに描き現実とは何かを問い続けている。アパレルブランドX-girlやYouTuberヒカル、初音ミクとのコラボレーションを行うなどボーダレスな活動をしている。主な個展にMASATO YAMAGUCHI × FUKI COMMITTEE「REMIXED BY」(Tokyo 2024)、「TRUEFALSE」(Tokyo 2023)、「SELFY:完整版」(Hongkong 2022)、MAKERS SPACE × 山口真人「stay pixelated」(Tokyo 2022)がある。
ウェブサイト:https://plastic.tokyo
Instagram:@yamagch