2024.10.04
高知県香南市で自然の木々と触れ合いながら制作を続けている木工作家の高橋成樹。10月4日（金）から京都のアートギャラリー『haku』と『kokyu』の2拠点で同時開催される個展は、彼が山師として木と向き合い、そこに刻まれた時間を深く見つめながら対話し、その記憶を反映させた作品が並びます。
通常の製材過程では取り除かれるひび割れや傷、コブも、彼は木本来の姿として受け入れ、木が生きた痕跡をそのまま作品に刻み込んでいるのが特徴。自然の不完全さや変化を尊重するその姿勢は、現代社会が求める完璧さとは異なり、静かに日常を振り返るひとときをもたらしてくれるはずです。高橋成輝の作品を通じて、自然と時間が重なり合った記憶にぜひ触れてみてください。美しさ、強さ、そして自然の中で生きてきた木の神秘的な表情に、きっと心も澄んでいくと思います！！
高橋 成樹
INFORMATION
高橋成樹 展
日程： 2024年10月4日（金）〜10月21日（月）
場所： haku（京都市下京区中之町566）／kokyu（京都市中京区布袋屋町509-2）
時間： 13:00〜19:00
営業： 金曜・土曜・日曜・月曜
休み： haku 火曜（水曜・木曜は自由観覧）／kokyu 火曜・水曜
Instagram： @haku_kyoto_gallery
Instagram： @haku_kyoto_hair
Instagram： @kokyu_gallery
日本一の森林率を誇る高知県。「木」を知ってほしいという想いから制作活動を始めました。 幼少期より祖父の山仕事を手伝っており、私の生活はいつも自然の木々と共にありました。
現在も変わらず山に入り、自分で伐った木を使用して作品を作っています。
木は、一本一本に個性があり、自然の中で育まれた物語があります。その物語を大切に製作し、作品になってからも日々変化を遂げる「生きている木」が私は大好きです。
作品となり、ひびや割れを繰り返しさらに、形をかえてゆくその姿は人間には到底及ばない、 自然そのものの偉大さを感じられます。木の伐採期を迎える日本の今、形を変え多面的に利用(再利用)することは環境保全にもつながります。私の作品を通して、日本の木や環境問題にも興味を持っていただけたら嬉しいです。
Instagram：@narukitakahashi