「My desk」 460mm×460mm Oil on wood panel(2024)

京都岡崎 蔦屋書店は、2024年6月29日(土)から7月23日(火)まで、アメリカ・ニューヨークのブルックリンを拠点に活動するビジュアルアーティスト、中尾真弓の個展「More than my own story」を開催します。

中尾真弓は、大阪のデサイン専門学校のイラスト学科を卒業後、2013年に単身ニューヨークへ移住。アートスチューデントリーグ在学時に本格的に油彩による作品制作を開始し、鮮やかな色彩と独特な遠近感、写実的な表現を用いて、過去の記憶を元に想像力を膨らませ、人と人とを繋ぐ愛情を絵画で表現してきました。

本展では、異国で出会った友人家族の姿をモチーフにした「Shared Nostalgia」シリーズと、中尾自身の日本での幼少期の記憶を元にした作品群を約16点、展示販売。思い出を発端とした想像の作品が、観る者それぞれの記憶と交錯し、新たな物語を紡ぎ出します。

「Full Moon」 635mm×457mm Oil on wood panel(2023)
「Eating outside」 460mm×460mm Oil on wood panel(2024)

「多様な人々の共感を促す表現を」
ビジュアルアーティスト 中尾真弓

私の作品は、家族や友人との愛情、そして温かな思い出の日々の記憶からインスピレーションを得ています。私は日本で生まれ育ち、現在はアメリカに移住し生活しています。異なる文化や人種の中での生活や新しい環境に身を置くことは、刺激的で多くの学びを得られる一方で、孤独や居心地の悪さを感じることもあります。これは誰もが経験する普遍的な感覚であり、実際に体感し理解することで他者と共感できると感じます。こうした経験から、多様な人々の共感を促す表現を作品を通してやりたいと思っています。

作品は主に油絵の具を使用し、色鮮やかに表現しています。それぞれの色彩が主張しながらも調和を保っている様子は、草花が繁茂を競いながらも一つの自然として存在する様を思わせます。独特の遠近感やスケール感を用いて、多くの情報が一つの画面に混在しつつも全てに焦点が合っているような表現を試みています。これは、記憶を手繰る際に浮かぶ映像の曖昧でありながら心地よい感覚と似ています。作品には時折、世界中の誰もが知っているモチーフが登場し、それが鑑賞者を作品の中へ誘い込み、親近感や懐かしさを呼び起こすきっかけとなるでしょう。

中尾 真弓
Mayumi Nakao

1985年 兵庫県神戸市生まれ。2022年 The Art Students of League New Yorkのペインティング科コースを修了。現在、アメリカのニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動。2022年にニューヨーク市のギャラリーで初の個展を開催。2023年2月、Koichi Yamamura Gallery(東京)、2024年3月、Sato Gallery(フランス、パリ)で個展を開催。2024年5月~6月、ニューヨーク市のHannah Traore Galleryにて、アフリカ・コートジボワールのLa Fourchette De Rōzeのアーティストレジデンスに参加したアーティストのグループ展に出展。2023年には米国在住の女性アーティストに贈られる名誉ある賞「The Bennett Prize」の女性具象写実画家部門でファイナリスト10人のうちの1人に選ばれ、ミシガン州のMuskegon美術館で作品が展示された。

INFORMATION

中尾真弓 個展「More than my own story」

会期: 2024年6月29日(土)~7月23日(火)
時間: 8:00~20:00(初⽇のみ10:00〜)
場所: 京都岡崎 蔦屋書店 GALLERY EN ウォール(京都市左京区岡崎最勝寺町13)

特集ページ:https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/art/40886-1158590606.html
※会場展示作品の販売等については特集ページから御覧ください。

京都 蔦屋書店 公式サイト: https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/
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