秋山亮太、シン・スダンリー、田渡大貴、松下陽亮、古舘壮真の5人で構成されるデザインコレクティブ・MULTISTANDARDは、社会が求める最適解を提示するのではなく、新しい視点をツールとして機能させ、アイデアに形を与えることを主眼に活動。これまでにミラノデザインウィークへの参加やRIMOWAの世界巡回展など、他方面で実験的なアプローチを提示し続けてきました。今回、同時開催される展示会では、彼ら個人のクリエイションを交えた展示に加え、コレクティブ3作目となる新作も発表！

『haku』で開催される「the ROOM」では、コレクティブ1作目のchoppingをはじめ、メンバーそれぞれの近作や新作を展示。「the ROOM」をテーマに、異なるアプローチから生まれる照明器具や家具といったユニークピースを中心とした、ものにまつわる創造的な思想の場が展開されます。

そして、『kokyu』で開催される「01 forming」では、コレクティブ3作目の新作を展示。01 formingと題されたその作品は、AIの拡張生成技術を用いたもの。人体のスケールや身体感覚、文化的背景を元に進歩を遂げてきたツールや家具とは異なり、身体を持たない人工知能が夢見る身体性とはどんなものなのか。図面や3Dモデリングで完成予想図を元に制作するのではなく、完成形の写真記録が先に作成され、そこから造形を読み解いていくというプロセスで作られた01 formingは、まさに彼ららしいアプローチから生まれた作品だと言えます。『haku』と『kokyu』で5月18日（土）から同時開催されるMULTISTANDARD展示会は、関西でも希少な機会なので、ぜひ足を運んでみてください！！