世界各国のランウェイや国内外のファッション誌でモデルとして活動をする一方で、2018年から写真家としてのキャリをスタートさせた服部恭平氏。今回の展覧会「Bacon」は、バナナ、卵、空のペットボトル、ソファでくつろぐ友人の姿…など、服部氏がレンズを通して見てきた日常の光景が並びます。一見すると何の変哲もない、特別でもない光景かもしれませんが、そこには普通の生活に潜む深み、味わいがあり、それらは現代の非日常に対する“いたわり”であるのかもしれない。
「僕の写真は“普通”です。でも、“普遍”の方が正しいかもしれません」と語る服部氏。例えば、彼の撮影した朝のキッチンは、ただの朝食の準備という日常の一コマであると同時に、朝の光に照らされた日々にある隠された豊かさを再認識できる瞬間かもしれない。マッシュルームに留まるてんとう虫の写真は、都会の喧騒の中にも自然の息吹が共存していることを、詩的な美しさで物語っています。
「バコンッ」と中判カメラの音が鳴り響く中、服部氏が残してきたいくつもの日常。それらの瞬間は“普通”の中に潜む、“普遍”のいつくしみをより繊細に映し出したものばかりです。日常生活に溶け込みながらも、現代の人々が見落としがちないつくしみに光を当て、“普通”と“普遍”の間の橋渡しをする、そんな機会が生まれる展覧会なので、ぜひ作品を目の前で楽しんでください!!
服部恭平 「Bacon」
日程: 2024年4月26日(金)〜5月6日(月)
場所: haku(京都市下京区中之町566)
時間: 14:00〜20:00
閉廊: 2024年4月30日(火)
TEL: 075-585-5959
Opening Reception
日時: 2024年4月26日(金) 18:00〜21:00
入場: 無料
Instagram: @haku_kyoto
https://www.haku-kyoto.com/
1991年、大阪府生まれ。2013年に上京し、モデルとして東京やパリといった世界各国のランウェイショー、国内外のファッション誌で活躍。その傍ら、プライベートなライフワークでもあった写真作品が注目を集め、2018 年から写真家として本格的に始動。フィルム特有のパーソナルな雰囲気を持ち味にファッション写真やポートレートで活躍。さらにはキャリアの中で築いてきた彼ならではのコミュニティを活かし、国内外のファッ ション誌やブランドのシーズンビジュアルなどを多く手掛けている。
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Instagram:@kyoheihattori