大阪・天満橋で46年間に渡って小さなジャズバーを営んでいるさかなしてつろう氏は。営業時間外の店内が彼のアトリエとなり、ジャズマンの肖像画や演奏風景、映画のワンシーン、大型客船に飛行機、動物など、様々なモチーフを描きながらも、全ての作品に共通しているテーマは音楽。

When music is over, it’ s gone in the air. You can never capture it again.
（音楽は放たれた瞬間に消え、二度と とらえることはできない）

ジャズ界の鬼才エリック・ドルフィーの最後の公式アルバム「LAST DATE」のエンディングに、ドルフィー本人の朗読によって収録されているこの言葉は、さかなし氏にとっても大切な言葉であり、店内の至る所に書き記されているという。そんなさかなし氏の描く“音楽”を間近で体感できる今回の個展に、ぜひ足を運んでみてください。