アートギャラリーを展開するDMOARTSが、普段一般の方が入ることのできないFM802/FM COCOLO本社のオフィスを展示空間として、厳選されたアート作品を紹介します。今回は、DMOARTSが2020年に企画した展覧会を再構築。アーティストを新たにして、コレクションしやすい作品の展示とともに、インスタレーション作品も展示します。美術館やギャラリーとは異なる特別な展示環境で、アート鑑賞を楽しみませんか。

DMOARTSについて

DMOARTSは、現代アートを中心に展開するアートギャラリー。2011年開業。JR大阪三越伊勢丹、阪急うめだ本店、LUCUA Osaka などの商業施設内にギャラリーを常設し、現代アートを紹介し続けてきました。展覧会をベースに、ライブペインティングやポップアップイベントなどの話題を集める企画も実施。また、ART FAIR TOKYO、ART OSAKA、ART TAIPEI 等のアートフェアにも出展し、アーティストの作品を国内外で紹介しています。

過去展示の様子

左上:Takuro Tamura 右上:Kurumi Kotani 左下:Tomoshi Yasuda 右下:Saki Matsumura

出展アーティスト

長田綾美 | Ayami Nagata

「日常をリフレームする」というテーマをもとに、ブルーシート・輪ゴム・バラス石・不織布・水糸などの工業製品を作品の素材に用いている。誰にとっても身近なそれらを作品に落とし込むことでモノの価値について見つめ直すきっかけをつくりたい。また、規則的な行為を膨大に繰り返すことから見えてくるものについても興味を持っている。ごく単純な、絞る・織るといった染織技法を一つの対象に執拗に重ねていく。その行為に付随する身体感覚との連動性から生じる自身の物作りに対する衝動や執着を表現することも試みる。

10,3000, Blue tarpaulin,air soft BBs,thread, H7000×W10000×D15mm (variable), 2018-2021

薬師川千晴 | Chiharu Yakushigawa

“対”の関係性を主題とし、様々な方法で独自の絵画を展開する薬師川千晴。右手と左手に直接絵具をつけ手で描く《右手と左手》シリーズでは自ら調合した顔料絵具で描く事で個と個の互いの混じり合いを表現。また、SNSの発達した社会における自己と他者の関係性について、相手の領域に入る前の合図であるノックという行為に着目した《knock》シリーズを展開するなど、作品ごとに様々な表現方法を選択し発表を続けている。

四肢の交響曲 パールホワイトヴァイオレットブルー, 顔料, 練り込みテンペラ,木パネル , 490×490mm, 2023

平澤賢治|Kenji Hirasawa

1982年東京都⽣まれ、東京とロンドンを拠点に活動する写真家・現代アーティスト。慶應義塾大学環境情報学部卒業、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート美術科写真専攻修士課程修了。人工衛星を用いたリモートセンシングを習得し、その装置のひとつであるサーモグラフィカメラを駆使して「人間」や「生命」をテーマに制作を開始。インスタレーション、映像、新しいメディウムやテクノロジーを積極的に摂取しながら創作活動の幅を広げている。国内外での個展、グループ展やプロジェクトに多数参加。

Licht (Darek) UV print on fabric, LED light box H2,400×W1,800×D120mm 2016-2022

川村摩那 | Mana Kawamura

日本の近代文学作品や古典、日本神話などに登場するモチーフやテキストから着想を得たイメージや、自身で書き綴った詩や散文から浮かび上がる情景や言葉などを用いて絵画を制作している。前後の文脈や受け手によって意味が変わる言葉というものの性質に興味を持ち、画面に描かれた文字の形が崩れて意味内容が変容していく様を表現している。

Narrative, acrylic on canvas, 1455×1120×50mm, 2023

大野 修 | Shu Ohno

1981年生まれ福岡出身。九州産業大学で彫刻表現を学び、東京藝術大学の大学院を修了。
在学中は、主に石を素材とした彫刻の研究に取り組み、アカデミックな造形と音楽からの影響を感じさせるものをモチーフとして構成し、現代における彫刻の在り方に揺さぶりをかけるような緊張感のある作品を制作。内面から沸き起こる「衝動」を重要な要素と捉え、廃材やコンクリートなど人工的な素材を用いながらも、決して軽薄でない「もの」としての強度を保った立体作品が特徴的である。
2012年にニューヨークへ渡り、街で集めた不用品や安全のため切り倒された大木などを素材に制作し、現在のブリコラージュでの制作スタイルが構築された。2015年、地元福岡に拠点を移し、実家の家業であるコンクリート製品工場の一角にスタジオを構える。2020年の北九州での展示では重さ3tを超える規模のコンクリート製の作品を発表している。

Doodle#1403(左)、Doodle#1401(右), 木 ミクストメディア, 1650×760×760mm, 2014

八頭司 昂 | Takashi Yatouji

線と色彩、様々な素材性を用いて描いている。群像や植物、5分後には忘れてしまうような景色、AIによって自動生成された肖像イメージなどを題材にしている。
近年取り組んでいるAIによって自動生成された肖像イメージ-something that is no one-(以下stino)では題材との私的な関係性(友人、親族、恋人、仕事仲間などと私の関係性)を排除し、私が描くことのみを通じて関係を構築していくことを目的としている。

carl, パネル ジェッソ アクリル絵具, 1620×1620mm, 2023

長谷川由貴 | Yuki Hasegawa

1989年大阪生まれ。2014年に京都市立芸術大学大学院修士課程絵画専攻油画修了。 京都市内の共同スタジオpuntoにて、制作活動を行なっている。人間という生物の本質的な在り方について考えることをテーマに、人間にとって身近な「他者」としての植物と、人間のための「記号」を描くことを通して、人間の振る舞いを再考する絵画を制作している。

人間は線を引く 躑躅 (People Draw a Line Rhododendron), oil on canvas, 652×803mm, 2023
INFORMATION

ART in OFFICE “SESSEN”

日程: 2023年12月14日(木)〜12月16日(土)
時間: 14(木)14:00〜20:00、15(金)12:00〜19:00、16(土)12:00〜17:00 ※ご入場は終了1時間前まで
会場: DMOARTS (FM802 9F/大阪市北区天神橋2丁目北2-6 大和南森町ビル)
主催: DMOARTS

イベント告知ページ: https://dmoarts.com/sessen/
Instagram: @dmoarts
Facebook: @dmoarts
X(旧Twitter): @DMOARTS

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