深地宏昌は、プロッターを用いた「Plotter Drawing(プロッタードローイング)」を中心に、新しいグラフィック表現の研究を行うデザイナーです。繊細な線で幾重にも重ねられた彼の作品は、流れる時間を凝縮し、まるで時が止まったかのような感覚をもたらします。

本展では、「時の流れ」と「時の流れによって生まれる「新しい」・「古い」といった概念を軸に、腐食させた銅板にプロッタードローイングの緻密な線を幾重に堀って描いた新作「Aging」シリーズをはじめ、ドローイングに偶発的な箔を施した「Peeling」シリーズやコンピュテーショナルプロセスを活用して創る陶芸シリーズ「Com- Potte」など、多様な作品群を織り交ぜた展示を構成していきます。

Aging
Peeling
WAMON
OnSteel
Com-Potte

MON GALLERY AND WINEBAR

塗装会社の倉庫・社員寮だったこの建物は、昔ながらのユニークな仕様が数多く残っていました。その独自性を活かしつつ、より洗練された空間へと昇華。鉄筋コンクリート造で、幅は約5mとやや狭いものの、奥行きは22mあり天井高は4m。俯瞰すると縦長の形になっており、 敷居を跨いだ瞬間に「日常」の世界とは分断されたような空間が広がります。手前にはギャラリー、その奥へと進むとワインバーがあり、その間に壁や境界線は設けていないため、訪れたきっかけがどちらかであっても、両方とも堪能いただける構造になっています。
設計:建築家 畑友洋

深地 宏昌 Hiromasa Fukaji
デザイナー / グラフィック・リサーチャー(視覚表現研究者)

DIGRAPH主宰
1990年大阪府生まれ。プロッター(ベクターデータを変換・出力する機器)を用いてデジタルとリアルの境界に生じる偶発的表現をつくり出す手法「Plotter Drawing(プロッタードローイング)」を軸に、新しいグラフィック表現の研究を行う。2023年より堀川淳一郎と共にクリエイティブスタジオ「DIGRAPH」を発足。カンヌライオンズ、ザ・ワン・ショー、ニューヨークTDC賞、D&ADアワードなど受賞多数。
 
Instagram:@hiromasafukaji
X(旧Twitter):@fukajihiromasa
DIGRAPH:https://digraph.jp

INFORMATION

深地宏昌 個展「Shape of NOW」

会期: 2023年10月28日(土)~11月13日(月) 14:00~20:00
会場: MON GALLERY AND WINE BAR(京都市中京区上一文字町285)
アクセス: 地下鉄東西線二条城前駅3番出口より徒歩3分

オープニングレセプション: 10月27日(金) 18:00~21:00
作家在廊日: 10月28日(土)・10月29日(日)

MON公式サイト: https://mon.kyoto/
Instagram: @mon.kyoto

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