荻原美里は、透明感にあふれる絵画作品を得意とする画家・イラストレーターで、静物や風景を抑えた色調と細やかな筆致で描き上げています。今回の個展では、日常の風景や自然の景色など、荻原美里が描く情景を、大阪で初めてご覧いただけます。水彩画や木炭でのドローイングなど、新作作品も多数展示されます。
2023年の荻原美里は、「記憶の旅」というテーマで、合計4ヶ所での個展を予定しており、大阪がその第1章となります。展示会場では、全作本展のための新作水彩画と木炭によるドローイングをお楽しみいただけます。

荻原美里の絵画と言葉について

今回展示されている原画は、水彩画と木炭を使って描かれた小さなドローイングです。作品の横には、タイトルだけでなく、詩や小説の一節も紹介されています。この展示スタイルは、荻原自身が日頃から言葉の強さを感じ、大切にしていることから生まれました。絵は視覚的に美しく、言葉はさらに深い感情を伝えてくれます。

荻原美里より、作品テーマ「キオクノタビ」に寄せて

なんとなく、忘れてはいけないことってたくさんある気がします。
今まで必死に前を向いて駆け抜けてきた私の人生の中で、もしかしたら置いてきてしまった大切な記憶があるのかもしれないと思ったんです。
人は自分にとって楽しかったことや嬉しかったことは鮮明に覚えていて、辛かったことは忘れたいと思っても忘れられなかったり...
その真ん中の記憶は置き去りにして、毎日が進んでいるのかもしれません。その真ん中も含めて記憶の中に忘れてはいけないことがたくさんある様な気がします。
自分らしさとは、今までの経験や人との出会いやつながり、見てきた風景、環境などによって成り立っている気がします。
自分がこれから、何処に進みたいのかが、今までの記憶を遡ることによって何か手掛かりとなるモノが見つかるのかもしれないと思い、今年のテーマにしました。
ぜひ、皆さんも自分に置き換えて記憶を遡っていただき、自分らしく人生を歩いて行くための手掛かりを見つけて いただけたら幸いです。

荻原美里
Misato Ogihara

画家・イラストレーターとして広告、パッケージなど、多岐に渡る分野で活動。東京と自然豊かな山梨県で制作活 動をしている。書籍の挿画にも人気があり、小説の表紙絵も多数手がける。
 
Instagram:@misato.ogihara

INFORMATION

荻原美里個展「キオクノタビ」

日時:2023年4月22日(土)~30日(日) 13:00~19:00 ※月休
会場:chignitta space(大阪市西区京町堀1-13-21 高木ビル1階奥)
入場:無料・予約不要
個展公式サイト:https://chignitta.com/archives/items/misatoogihara

【作家在廊について】
2023年4月22日(土)・23日(日)
※時間帯はインスタグラムで後日お知らせします。ご来場者の皆様とのコミュニケーションを大事にしたいという荻原さんのお気持ちもあり、全体のギャラリートークはありませんので在廊中に是非会場にいらしてください。

【ご来場について】
予約制ではございません。作家在廊日の4月22日(土)、23日(日)はオープン前からお並びいただけますが、ギャラリーの扉は午後1時に開きます。近隣店舗や歩行者の妨げにならないようお願いします。入場制限の予定はありませんが、状況によっては入り口で待機していただくこともあります。皆様が気持ちよくご鑑賞・ご検討できるよう、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

【作品購入について】
すべて会場にてお求め頂く「先着順でのご購入のみ」とし、抽選は致しません。また、チグニッタショッピングサイトでのオンライン販売はございません。

【グッズについて】
予定はしておりますが、内容は会期直前の決定となります。まずは会場に足を運んでいただけましたら幸いです。

企画:ジュンコササヌキクリエイション
協力:株式会社チグニッタ

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