国内外のギャラリーでの作品発表をはじめ、ファッション業界とのコラボなど、美術家として注目を集める安野谷昌穂。学生生活を送った京都での作品発表は約8年ぶりとなり、今回の個展『Parallel Over Runner | 氾濫するどうでもいい事に住む、全体としての私』は、彼の発展と成長を目にする貴重な機会となります。

彼の作品は、不在(頭中に内在)から存在へと変わる制作過程にプリミティブ(原始的)を感じさせるものばかり。作品制作において、自らの頭の中を雲のように考え、まるで身体に頭中から指の先まで伝わっているパイプがあると見立てているそう。描いたり、遊んだり、削ったり、手数を反復させる信号を繰り返し発信し、パイプを通して一つの面上(紙、パネル、キャンバス)へと出力しながら、瞬く間に感じたことを感覚の遊びのように反復、反映させ作品が構成されています。

感覚の軌跡、複合された技法の集合体とも言える作品は、彼自身のドリームランド。経験、時間、プロセスのレイヤーの重なりが素直に反映されている作品から、人間本来のプリミティブを尊重させるようものを感じ取れるはずです。
安野谷氏は、「作品はまだ未完成であり、観覧者の会話によって為されるその場と共に完成される」と言います。人間の特権でもある言葉遊びを作品を通して自由に行える個展は、人と人が作品を通して感じた事を共有できる時間にもなるはずです!会期は3月3日(金)から3月19日(日)まで。開催初日は、ライブぺインティングをはじめ、作家在廊時には持込のアイテムにドローイングワークショップも開催されるそうなので、作品とともにぜひ楽しんでください!!

安野谷昌穂
ANOTANI MASAHO

1991年兵庫県生まれ。国内外での個展やグループ展に参加。日本を拠点に活動中。幼少期から現在に至るまで自然の中で多くの時間を過ごし、その中で得た観察や感覚に強く影響を受けながら、絵画、ドローイング、コラージュ、パフォーマンス、写真などを使った作品を発表する。コラボレーションワークとして ZUCCa(2015-16 A/W)や COMME des GARCONS SHIRT(2016-17 A/W)などがある。 2016年にアートブック「STEIDL – WERK No.23: MASAHO ANOTANI “DEFORMED”」が発表された。
 
https://masahoanotani.com/
Instagram:@masahoanotani

INFORMATION

安野谷昌穂 個展『Parallel Over Runner | 氾濫するどうでもいい事に住む、全体としての私』

日程: 2023年3月3日(金)~3月19日(日)
場所: haku kyoto(京都府京都市下京区中之町566)
営業: 金曜、土曜、日曜
時間: 11:00〜19:00
TEL: 075-585-5959
※月曜、水曜、木曜日はスタッフ不在ですが、ご自由にご覧いただけます。

オープニングレセプションは3月3日(金)18:00~21:00
ドローイングワークショップは、3月3日~3月5日、3月19日の作家在廊時に開催。
(お持ち込みの衣服などのアイテムにドローイングを行います)

https://www.haku-kyoto.com/
Instagram:@haku_kyoto

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