「“カラダ半分”がちょうどいい」。数々のイベントを仕掛ける<爆発メルヘンCity>の川村真純さんってどんな人?

百貨店や野外フェスを中心に、多彩な音楽&マーケットイベントを仕掛ける三姉妹ユニット<爆発メルヘンCity>の次女を務める川村真純さん。阪急百貨店でまさかのDJイベントを企画したかと思えば、天然石やビンテージパーツを用いたアクセサリーブランド<MOJOme.>も手がける、まさに引き出し多め(!?)な女性なんです。昨年9月には、宝塚・清荒神に体感型イベントスペース『AHSO』をオープンし、何気ない会話から生まれる「それエエやん!」なイベントをたくさん実現しています。今回は、人との出会いや繋がり、そして偶発的なアイデアを大切にしながら活動する彼女のスタイルにフォーカス。学生時代のお話から<爆発メルヘンCity>の活動や、新しくオープンした『AHSO』のことまで、いろいろ伺いました!

アートや古着、街のカルチャーにどっぷり囲まれて過ごした学生時代。そこで培った感性や人脈は、今も変わらず私の大切な財産です。

まずは、真純さんのこれまでのことを教えてください。どんな学生時代を過ごしていたんですか?

高校卒業後、地元の淡路島を出て京都・嵐山にある京都嵯峨芸術大学短期大学部に通っていました。グラフィックデザインコースだったんですが、1回生の時に自分の目指す方向性とは違うと気付いて。2回生からは学校が終わったらすぐに心斎橋・アメ村・堀江に向かう日々を送っていました。

京都から心斎橋……、なかなか距離がありますね。

そうなんです(笑)。当時「FM802」のアートプロジェクト『digmeout』と『SPINNS』が共同運営するギャラリーカフェ『digmeout CAFE』が南堀江にあったんですが、そのカフェスペースでアーティストのMAYA MAXXさんがライブペイントをしていて。「都会ってこんな素晴らしい方が目の前で絵を描いてるんや!」と衝撃を受けたんです。ちょうど『SPINNS』がアルバイトを募集していたので、応募して働かせてもらうことになりました。それこそ授業が終わったらすぐ堀江!って感じで、古着とアートに囲まれた日々を送っていましたね。『TANK酒場』の古谷さんとは『digmeout CAFE』で出会って、今も心斎橋PARCOでのイベントなどに誘ってくださっています。そこでの経験は、現在の活動にも繋がる大きな財産になりました。

大学を卒業されてからも、街のカルチャーに密接に関わるような仕事をされていたんですか?

卒業後は少し違う道に進んだんです。生きていくのにお金が必要だなぁと考えて、パソコンを勉強しながらお金がもらえるところはないかと探して<Apple>のコールセンターで約1年間働きました。その後は心斎橋にオープンした『Apple store 心斎橋』で3年、ジュエリーブランドの<カルティエ>で3年ほど勤務しました。

<カルティエ>にも勤めていたんですね。今の真純さんを知っていると、なんだか意外な気がします。

<カルティエ>に入社したのは15年くらい前なんですけど、接客ではなく、パソコンを生かした職に就いていました。会社員として6年ほど働いたんですが、徐々に周りと自分の感覚とのズレを感じるようになって、結婚と同時に退職しました。卒業後はしばらく街のカルチャーから離れていたんですけど、自由な時間が増えたせいか、もともと興味があったものに自然と回帰していきました。そこからもの作りを始めて、またライブに行くようになって、色んな人と再会したんです。

学生時代に学んだグラフィックデザインではなく、もの作りを始めたのはどうしてなんですか?

ある時、友人がアクセサリーを探すというので、買い物に付いて行ったんです。そこで「これはチェーンが違う」「十字架がいらない」と悩んでいる姿を見て、「これなら私にもできるかも!」と作ってみたのがきっかけ。私自身も販売されている商品に対して、「ここがこうだったら買ったのに」と感じることが結構あって。もともとビンテージや古い雑貨が好きで、チャームとかも買い集めていたので、自分が持っているパーツでいけそうだと思ったんです。“ないなら作ろう精神”ですね。その頃からアクセサリー作りはずっと続けています。

幼い頃からもの作りがお好きだったりするんですか?

小学生の頃ファミコンを買ってもらえなくて、ダンボールで小さいファミコンを作って、飛んでるマリオの絵を描いて遊んでいました。静止画だからずっと飛んでるんですよ(笑)。母親も他所は他所、ウチはウチって感じで、ないものは自分で作るのが当たり前でしたね。その分、ワークショップに連れて行ってくれたりコンサートに一緒に行ったり、身体で体感できるような経験はたくさんさせてもらっていました。自分で作ればどうにかなるっていう精神は、もともと持っていたのかもしれないですね。

真純さんが手がける<MOJOme.>のアクセサリー。とってもかわいいですね!
<爆発メルヘンCity>結成のきっかけは、お酒を飲んで偶然生まれたノリ!私の周りでは、大抵のことは雑談や飲みの席で決まります(笑)
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Profile

川村 真純

淡路島出身。三姉妹ユニット<爆発メルヘン City>の次女であり、<MOJOme.>のアクセサリー作家としての顔も持つ。昨年9月に電子工作クルー<ヅカデン>と共に、宝塚の清荒神にて体感型アートギャラリー『AHSO』をオープンし、様々なイベントを実施。酒場が大好きで、お気に入りは本町『カジノバ』と心斎橋PARCO『TANK酒場』。

Profile

爆発メルヘンCity

2018年スタートした3姉妹ユニット。百貨店や野外フェスを中心に、音楽を絡めたマーケットイベントなどを仕掛ける。お酒を飲みながら、音楽を聴きながら、踊り狂いながら(?!)お買い物できるイベントを企画。

Shop Data

AHSO

宝塚市清荒神3-6-27
営業時間/11:00〜17:00(ライブ・夜営業〜22:00)
定休日/月曜・不定休

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