Writing
前出 明弘
Photo
谷脇 靖寿
田中 将平

Re:BIRTHした心斎橋PARCOと共に、約9年ぶりに心斎橋クラブクアトロが3DAYS限定で復活したんです!あの日モッシュしたキッズ、あの時グルービンな夜を過ごしたガールはちょっぴり大人になったし、あの空間を知らないみんなもいたかもしれないけど、そんな野暮な話を軽〜く吹っ飛ばす最高のライブが11月17日〜19日の間に行われました。まだまだ興奮が冷め止まない人も、残念ながら見れなかった人も、みんなで想いを共有できるようなライブレポート&インタビューをお届けします。

限定復活ライブの初日は、YAGIBOYがプロデュース!

心斎橋クラブクアトロが3DAYS限定で復活したのは、心斎橋PARCO14Fの吹き抜けフロア。連日アツいライブが繰り広げられた中、のっけから最高潮と言える初日のライブをプロデュースしたのが、オカモトレイジ(OKAMOTO’S)と渋谷の古着屋BOYのTOMMYによるYAGIBOY。2人の声かけで、GEZAN、SHINGO★西成、Zoomgalsをはじめ、DJ Kotsu(CYK)やVJ kenchan(tokyovitamin)という錚々たるメンツが集まりました。しかも、JUN INAGAWAのライブペインティングあり、KIMURA MAIのフォトエキシビジョンありと、なんとも贅沢すぎる内容に。

抽選による当選者のみが招待されるということも相まって、とにかくプレミア感ギラギラのライブだったのです。当然、集まったお客さんたちもワクワク&ドキドキを抑えられない状態で、ライブ開始前からあの頃のクラブクアトロを思い出させるような雰囲気が完全にできあがっていました。そして、静寂と緊張が流れる会場を一気に盛り上げたのが、オープニングアクトを務めたGEZAN。あの呪術的な声と叫びと共に、3DAY限定復活ライブがスタートします。

大阪でバンドを結成したGEZANが、これからの時代に向けた音を鳴らす。

耳から離れないと言うか、耳の奥へと深く入って衝動を呼び起こすような呪術的な声と叫び。そして、全てが連なったアジテーションな音と言葉。「PARCO!40分間で脳をハッキングする」という赤曜日の第一声から、GEZANの世界が会場を一瞬で包み込みました。

時代や社会の今を問答無用にえぐり、投げかけるGEZANの一つ一つの曲に、会場のお客さんもただ最高に盛り上がるだけではなく、ここでしか体験できない時間と思考がきっと生まれたと思います。そこで、オープニングアクトにふさわしいライブを終えたGEZANから、今日のライブやクアトロのこと、大阪の街についてのコメントをもらいました!

「PARCOは昔からカルチャーを牽引して、その時代その時代の象徴をつくってきた存在。デジタルがどんどん入ってきてる今、人が存在して音を鳴らすのと、AIが音を鳴らすのとは何が違うんだっていうことも含めて、ちゃんと血の流れてる人が音を鳴らす。自分はそういうものに心を動かされてきたから、このタイミングでPARCOと関われたのは一つのメッセージになると思って音を鳴らしました。それに、クアトロはよく遊びに行ってた思い入れのある場所。今日の会場は真ん中に吹き抜けがあって、いつもならお客さんのいる場所が空洞になってたから、誰かとコミュニケーションする難しさだったり、目の前の人には届くけど、そこから先のSNSなどがノイズを生み出してく。そんな今の時代を象徴してた気もするし、そういった部分も含めてすごく楽しめましたね」(マヒトゥ・ザ・ピーポー)

「言葉ってすごく難しいですよね。個人的には“復活”よりも、今日は“更新”の日だなと。実際には9年前に閉まってるけど、それは場所だけの話。マヒトゥも言ってたけど「やりたくなったら、やったらいいんちゃう」って言葉の通り、終わったって決めつけるん誰?ってこと。だから今日は、心斎橋クラブクアトロの更新の日だと思ってライブしてましたね」(イーグル・タカ)

続いて登場したのは、オカモトレイジ!

OKAMOTO’Sのドラマーとしての活躍はみんな知っての通りですが、DJとしても圧巻のパフォーマンスを披露したオカモトレイジ。GEZANのライブで火照ったお客さんをさらに盛り上げるGOODな選曲で、会場の熱量はますます上がっていくのでした。DJという一面も、いろんなカルチャーを縦横無尽に横断する個人活動の一つですが、やっぱりさすがの音楽センスです。

レペゼン大阪、SHINGO★西成が丸出しのパッションで会場を巻き込む。

そして、お客さんと会場の熱量をもっとアツアツにするべく登場したのが、大阪が誇るエンターテイナーのSHINGO★西成!今日のライブでも、魂のこもった言葉をお客さんの心にどんどん投げ込み、最高のグルーヴを生み出してくれました。

しかも、ライブの最後に歌ったのが大阪UP。会場にいるみんなで大阪を盛り上げいけるような曲は、ホントに鳥肌もの。大阪締めで締めるってのも、最高でした。ライブ前のインタビューでもらった、大阪にいるみんなへの熱い言葉や昔の心斎橋PARCOのエピソードがこちらです!

「自分にとってPARCOは好きなことに没頭してアホをやれた、そんな修行時代によく行ってた想い出の場所やねん。クアトロやレコード屋のCISCOもあったなあ!全財産7,000円やのに7,000円のライブ行って、1ドリンク代が別途必要ならどうしょう?って不安なったり、帰りはライブの余韻のまま、もちろん心斎橋から西成まで歩いて帰ったもんやなあ(笑)。こいつらに絶対負けへんぞ!ってポジティブに思った場所に、やっと帰って来れた気がするで!ホンマいろんな生き方や価値観ある時代やけど、人間もファッションもパッションも丸出しなのが大阪のエエところ。関西人が歩くだけで集まるだけでインスタ映えやで!だから、「ぼちぼちいきまひょ、ぼちぼち、なっ」って伝えたいねん。「なっ」が重要やねん。この「なっ」には「元気でやりな」「家族、仲間を大事にしてな」「なんかあったら連絡してこいな」「また逢おうなっ」「自分も大切にな」「すぐあきらめんな」などいろんな想いが詰まってるから、なっ!やで。またみんな元気で逢おう、なっ!」(SHINGO★西成)

Zoomgalsが魅せる、状態異常なライブでヒートアップ!

続いてのライブは、SHINGO★西成からバトンを託されたZoomgals。コロナのタイミングで結成した彼女たちは、ガチなライブはこの日がほぼ初!そんな彼女たちからゲットしたコメントと合わせて、ライブ模様をお届けします!

「Zoomgalsとしての遠征は初だし、少しだけの有観客での配信はありましたけど、今日がほぼお披露目状態!心斎橋PARCOのオープニングとクアトロの復活に便乗させてもらえて、マジでテンション上がってます!」(valknee)

「いつものストリーミングでは得られない、みんなの熱量を感じるのが楽しみ!ライブハウス文化のあるクアトロが復活ってことで、この場所に心のPASSを残したいと思ってまーす!」(なみちえ)

「東京とは文化もニオイも違う大阪での初ライブは、緊張とワクワクが入り混じってる感じ。クアトロと言えば、音楽やってるみんなが進化の過程で目指す場所だから、記念すべき日に呼んでいただいてホントにうれしいし、最高のライブにしたいです!」(ASOBOiSM)

「個人的には昔からライブ遠征で大阪に来てるけど、いつもの高速バスじゃなくて新幹線で来れたので、Zoomgalsヤバいなと(笑)。しかも、クアトロの冠が付いた会場でのライブだから、いきなりツアーファイナルみたいな感覚。みんなで盛り上がろー!」(田島ハルコ)

インタビューでは「ドキドキだし、緊張感あるー」と言ってた彼女たちですが、DJとしてオカモトレイジも参戦し、そんな様子を微塵も感じさせないエネルギッシュなステージに。6MCそれぞれに個性が際立った声とパフォーマンスにお客さんもノリノリで、完全に彼女たちの世界に引き込まれてました。ZOOMGALS、今後ますます目が離せない存在です!

終わらせたくない夜を、DJ KotsuとTOMMYが締めくくる。

盛り上がり過ぎて時間が押す中、限定復活ライブ初日のフィナーレに向けて会場を沸かせたのが、広義のハウス・ミュージックを体現するコレクティブ「CYK」の一員であるDJ Kotsu。良音を肌で感じる、代替できないクラブ体験にみんなが酔いしれていました。

そして、トリを飾ったのが初日ライブの首謀者の一人でもあるTOMMY。もともとプレイ時間が5分に設定されていたので、どんな濃密なセットになるかみんなワクワクしてましたが、まさに濃すぎる内容。プレイだけじゃなく、パフォーマンスでも会場は大盛り上がり。会場には最高なライブの余韻が残りながら、初日の幕が降ろされたのでした。

ライブ以外でも会場では、写真家・KIMURA MAIの世界観が詰まったフォトエキシビジョンがあったり、世界中のストリートシーンを騒がせているオタク漫画家・JUN INAGAWAのライブペインティングも開催。終盤にはオカモトレイジもライブペインティングに参戦したりと、もうあっちこっちで見どころが満載の初日ライブでした。

「あー、限定復活なんて言わないで」って、みんなが思ったんじゃないでしょうか。でも、また必ずこんな日が更新されるはず!3日間限定復活ライブに来れた人も、来れなかった人も、きっと次があるから、な!これからの心斎橋PARCOの動向を、みんなでCHECKしていきましょー。

Shop Data

心斎橋PARCO

大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3
営業時間/物販・サービス10:00~20:00 飲食10:00~21:00
※新型コロナウィルス感染状況を鑑みて当面の間営業時間を短縮いたします。
飲食13F(2021年1月オープン予定)
飲食B2F(2021年3月オープン予定)

https://shinsaibashi.parco.jp/

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