Podcast番組史上初?!新しいスポーツを作った『ぎょうぶのラジオ参観』とは?パーソナリティーを務める若手コンビ<ぎょうぶ>を取材しました!!
昨年のM-1グランプリは準決勝に進出!聖夜に行われた敗者復活戦では「鼻くそを食べるか食べないか」という衝撃のネタを披露し、話題を呼んだ芸歴7年目の実力派コンビ・ぎょうぶ。先日放送された『ytv漫才新人賞選考会 ROUND3(ytv)』では、見事予選を突破し初の決勝戦へ駒を進めるなど、漫才師として着実にパワーアップしているコンビです。今回は、そんな2人がパーソナリティーを務めるABCラジオのPodcast番組『ラジオ参観』を取材しました。ぎょうぶ、三遊間、空前メテオの3組が出演するお笑いライブ『漫才参観』から派生し、各組3回ずつ担当した中で最も反響があったぎょうぶが続投することになった『ラジオ参観』。今後も継続していくために課せられた再生回数2万回の壁を越えるため、ぎょうぶが切り札にしたのはPodcast番組史上初(?)の「新しいスポーツを考える」コーナーでした。リスナーからの意見を取り入れながら、ああでもないこうでもないと試行錯誤を重ね、唯一無二の新しいスポーツ「ダドリー」が完成!ゲストを迎えて実際にプレイするという話を聞きつけ、その様子をレポートすべくMARZEL編集部が会場に潜入しました。試合のレポや感想はもちろん、コンビを組んだきっかけや今後の展望もお伺いしています。今後ますます頭角を現していくであろう注目コンビ、ぜひチェックしてください!
ラジオのリスナーと一緒に作った新しいスポーツ、ダドリーをレポート!楽しげな様子をご覧ください‼︎
去る1月22日、開催地となる下福島公園のグラウンドに集まったのは、『ラジオ参観』のパーソナリティを務めるぎょうぶの澤畑さんと為国さん、ゲストとして呼んだバッテリィズのエースさんとオーサカクレオパトラのりえちゃんさん。そこにABCラジオのスタッフである石野さん(元アメフト部のムキムキな男性)が加わり、和やかなムードの中、第1回目のダドリーが遂に実施されます。ちなみに15時半集合でしたが、澤畑さんは15分ほど前に現地入りしており、溢れんばかりの気合いがうかがえました。
それぞれ挨拶を交わしつつ、この日のために作られたルールブックが渡され、「エースさんもりえちゃんさんも、ダドリーのために来ていただけて嬉しいです」と澤畑さん。すると、「みんなダドリーダドリーって言ってるけど、そもそも何やねん!こっちはよくわからんと来とんねん!」と早速ツッコむりえちゃんさん。「まぁまぁ」と番組の作家を務める津村さんがルール説明を始めます。
三角形のフィールドの中に2人チーム、外に3人チームが立ち、中の2人がフィールドの外に出ようとするのを3人がタッチで防ぐこのゲーム。2人チームが外に出たら人数×1点、フラッグを取って外に出た場合はフラッグの数を点数に追加……と、ベースになる基本ルールは至ってシンプル。なのですが、「2人or3人のプレイ人数は口論で決める。ただし、炎上対策のため全員2人チームになりたがるようにする」「脳みそみたいなボールを用意する」「フラッグは必ずかわいくデコる」「プレイヤーが転んだ場合は、敵・味方問わず『ダドリー!』と叫んで駆け寄り父親のように抱きしめる。1番早く抱きしめたプレイヤーのチームに1点」など、付属ルールが豊富なのがダドリーの特徴。「こんなにあるん?」とエースさんが驚いていました。
「まずは三角形のフィールドを描きましょう」という津村さんの言葉に、一斉にグラウンドへ。そんな中、為国さんだけが少し離れた場所へと向かい、間髪を容れず水溜りの中に足を突っ込んで勢いよくラインを描きます。あまりの速さにカメラマンも付いていけず、必死に撮った写真がこちら。「何してんねん」という声も何のその、為国さんは涼しい顔でみんなの元に戻って準備をしていました。
開会宣言を担当したのは為国さん。競技名「ダドリー」=「Dad Dream」の由来である、「父親との思い出はほとんどないが、子どもの発想のように、自由なスポーツを作りたいという父の夢。父はもういないが、父と繋がり続けたい」という創始者の思いを読み上げ、厳かな雰囲気の中でダドリーが始まります。
「競技を始めるにあたり、まずおにぎりを食べます」と言う為国さんに、「俺買ってきたんで持ってくるわ〜」と澤畑さん。走って荷物の元に行き、プレイヤー全員分のおにぎりを持ってきてくれました。「すみません。具は全部ツナマヨです」と全員に渡し、むしゃむしゃ食べ進めます。「フィールドが三角形やからおにぎり食べるってこと?」とダドリーとの共通点を見出したりえちゃんさんに、「いえ、マジで違います」と容赦なく答えるぎょうぶのお2人。優しくないね〜と津村さんが苦笑いしていました。
→動画はこちら
おにぎりを食べ終えると、2人or3人のチーム分けを決める口論を開始。「俺2人チームがええわ」「いや、俺も2人がええわ」と互いに言い合い、どんどん白熱するのかと思いきや、2ターンほどで為国さんが「まぁそんなに言うなら俺が3人やろか」とすんなり譲歩。その身を引く速さに、「むっちゃズルかったな」とエースさん。全員が為国さんのダーティーな思惑を感じ取った瞬間でした。
→動画はこちら
チーム分けの結果、澤畑さん・エースさんチーム、為国さん・りえちゃんさん・石野さんチームに分かれることに。三角形のフィールドの頂点部分に2人がデコったフラッグを立て、待ちに待ったダドリーのスタートです!
フィールド中の2人は、どんな風に攻めるか作戦を立てて走り出します。
エースさんがラインの外に出て得点!ハイタッチで喜びを分かち合います。
2人が別方向に駆け出して相手チームを錯乱し、澤畑さんがフラッグをかっさらう貴重なシーンも。
転んでしまったエースさんを為国さんと石野さんが抱きしめ、「ダドリー!」と叫んで得点。
フラッグを取ったエースさんの最高の笑顔もあれば、澤畑さんが盛大に転んでしまう場面もありました。
「プレイヤーが転んだ場合は、敵・味方問わず『ダドリー!』と叫んで駆け寄り父親のように抱きしめる。1番早く抱きしめたプレイヤーのチームに1点」という最初に紹介したルール。実は、「表紙のようにプレイヤーを高らかに上げることができれば3点」という補足ルールがあったんです。「石野さんがりえちゃんさんを持ち上げるしかないやろ」と口々に言い合っていたのですが……。
石野さんが転んだエースさんを軽々と持ち上げ、さらには高く掲げてしまうという珍事が発生!石野さんのパワーを裏付ける衝撃の展開に現場は大いに盛り上がり、石野さんは少し恥じらいながらも笑顔を浮かべていました。
3セットを終えたものの両者一歩も譲らず、同点でゲームは延長戦に突入!延長戦では、ピン球、ラグビーボール、サッカーボール、脳みそみたいなヌルヌルしたボールなどから好きなボールを選び、フラッグに当てることができれば得点。ピン球を選んだ澤畑さん&為国さんは一発でフラッグに命中(サラッとやってましたがすごいです)、サッカーボールを選んだエースさんとシャトルを選んだりえちゃんさんは外してしまいます。
するとここで、練習をしにやって来た少年野球チームのみなさんから「いつまで使いますか?」という問いかけが。「すぐ出ます!」と急いで片付けを行い、グラウンド横の公園の広場で移動します。「この人たちは一体何をしてるんだろう」と怪訝な表情を浮かべていた子どもの姿が印象的でした。
デコフラッグのかわいさ対決では、意外な才能(ギャルマインド)を発揮した澤畑さんチームに追加点!なんだかんだで9対9の同点となり、勝敗はプレイ中に撮った写真のうち、1番写りが良かった人のチームに贈られるフォトポイントに委ねられます。
試合の決め手となったのは、延長戦でエースさんが蹴ったサッカーボールを拾いに行き、走って帰ってきた石野さんの写真。素敵な写りに「これしかないわ」とみなさん納得し、為国さんチームの勝利で記念すべき1試合目が終わりました。
→動画はこちら
2試合目は、為国さん・エースさんチーム、澤畑さん・りえちゃんさん・石野さんチームに分かれてスタート。
フェイントをかけるあまり、バランスを崩して倒れてしまったエースさん。それを見た4人は、我先にとエースさんに駆け寄り「ダドリー!」と叫びます。その様子は、まるで獲物を見つけて飛びかかるハイエナのようでした。のちに、「俺あの時潰されるかと思ったわ」とエースさんが話していました。
その後、フラッグ判定で澤畑さんが出してきたのは、先輩であるカベポスター・浜田さんに作ってもらったキラキラのフラッグ。「家に行かせていただいた時に“GYOBU”って描いてもらったんです」と話す澤畑さんに、自分で作っていないということでズルした疑惑が持ち上がっていました。
そして、番組内で為国さんがジャンケンに負けて作ることになった脳みそボールが登場。無数のワームを貼り付けたグロテスクな仕上がりに、周りからは小さな悲鳴が上がり、みんな恐る恐るツンツンしていました。「昨日これを作るのに8時間かかったんすよ。めっちゃ寝不足っす」と為国さん。澤畑さんは実際に脳みそボールを投げてみて、「軌道はしっかりボールなんや」と仰っていました。
2試合目のベストフォトは、エースさんの躍動感を楽しめるこちらに決定し、為国さん率いる赤チームが勝利しました。
今回ダドリーを間近で見学させていただき、ダドリーめっちゃ楽しそう!やってみたい!というワクワク感でいっぱいに!「プレイ後は指にキラキラのラインストーンが付く」という“ダドリーあるある”も生まれ、世界初ダドリーの試合は幕を閉じたのでした。下福島公園からABCのスタジオに向かう道中、ビニール袋に入った脳みそボールを大切に運ぶ為国さんの姿も見られました。
興奮冷めやらぬまま、エースさんとりえちゃんさんを番組初のゲストに迎えて収録したダドリーの感想回はこちらからお聴きください。
ちょっと長くなってしまいましたが、次ページからはダドリーを終えた2人の感想とインタビューをお届けします!
ぎょうぶ
2018年結成、共にNSC大阪校39期生。ぎょうぶ、三遊間、空前メテオの3組からなるユニットライブ『漫才参観』から派生したABCラジオのPodcast番組『ぎょうぶのラジオ参観』(毎週木曜18:00頃〜配信)』のパーソナリティーを務めるコンビ。大阪よしもとの劇場を中心に活動しており、昨年のM-1グランプリは準決勝、今年の『ytv漫才新人賞』では決勝に進出するなど注目を集めている。シーズン2 で目標に掲げていた総再生回数2万回を達成し、2月初旬にシーズン3がスタートしたばかり。
ぎょうぶのラジオ参観
ラジオ参観Twitter:@radiosankan
澤畑 健二
1992年生まれ、京都府出身。学生時代はバスケットボール部に所属。“どこにでもいる顔”と称され、保健体育の教科書やパパを描いた幼稚園児のお絵かき、グーグルアースでハトに餌をあげているなど、様々な場所で目撃情報が絶えない。睡眠をあまり取らずにたくさん食べることから、「逆禰󠄀豆子」という異名を持つ。近々扁桃腺を取る予定。
為国
1997年生まれ、兵庫県出身。学生時代はサッカー部に所属しており、高校最後の大会では、点差をつけて勝っているにも関わらず、相手を邪魔するプレイを連発し退場になったという“ダーティー”な過去も。かなりの偏食で、最近は駄菓子を大量に購入して食べることにハマっている。歯の神経を複数取っており、味覚が無くなってきているそう。