夢みるフリーター、かわうそ。若手クリエイターやサブカルチャーを中心に、ささやかな出会いと発見を提供していく。

lilsom(リルソム)


 彼は自ら、撮影、脚本、編集を手がける若手映像クリエイター。過去にモデルのりゅうちぇるやラッパー、バンドなどのミュージックビデオを制作。そんなlilsom氏について、今回紹介していきます。

lilsom氏はアナログカメラを用いて映像作品や写真を撮っています。そんな彼の作品には人を惹きつける魅力があるのです。

およそ30年ほど前。携帯はポケベル、Windowsシリーズもまだ出回っていない平成初期の映像はアナログカメラとよばれるフィルムを使ったものが主流でした。フィルムカメラはデジタルカメラに比べて、ぼんやりとした風合いで、画質も粗いです。でも、頭の隅にほんのりと残るワンシーンのような、レトロでどこか懐かしさを感じさせてくれる写真になるのがフィルムカメラの魅力でもあります。

ですが、今ではおおかたデジタルカメラが一般的になり、アナログカメラは時代とともに風化していったのです。

しかし、lilsom氏はこの時代にあえてフィルムカメラを用いて撮影を行い、現代の音楽やアーティストを映し出していきます。彼の経験と価値観、そうした部分から作られた作品はどこかノスタルジーを感じさせます。これが彼の作品の魅力なのではないでしょうか。

そんな彼の作品の中で、個人的にとても好きな作品をひとつ。
2020年夏に発表されたpinf『夏を殺して』のミュージックビデオです。

この作品は、pinfuの疾走感あるメロディーと、思春期のようなもどかしさを感じる歌詞に、lilsom氏が手掛けたシナリオ、DV/DVCAMを何台か使い分けて撮られた風景がマッチして、ミニシネマで上映されている映画のようなミュージックビデオになっています。
陰気な主人公の叶わない恋と妄想、夏のうだるような湿気と雨という設定が曲と見事に重なり、とても良いひとつの映像作品になっていると感じました。

なんでも出来た夏に戻りたくなりました。

lilsom氏の最新作では、megashinnosuke / Midnight Routineのミュージックビデオ撮影、アニメーションを自らで手掛け新たな才能を発揮しています。
日々進化を遂げている彼を、これからも是非チェックしてほしいです。

(文章:かわうそ)

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かわうそ

将来の夢は、アーティストと人を繋げるカフェを作ること。アニメはCLANNADが好きです。音楽は幅広く物色中。日々、新しい発見を届けられればと思ってます。

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